「小松菜屋敷」徳川吉宗ゆかりの小松菜発祥の地とされる邸宅 -新小岩⑼

「小松菜屋敷」徳川吉宗ゆかりの小松菜発祥の地とされる邸宅 -新小岩⑼

今回は、新小岩駅南口から探索している途中に見つけた「小松菜屋敷」について。

立派な邸宅と小松菜の関係性とは?都会的なイメージのある新小岩の意外な歴史を知りました!

新小岩駅南口の商店街から

総武本線「新小岩駅」。南口から伸びるアーケード商店街「新小岩ルミエール商店街」はテーマパークのような商店街を目指しているという。

商店街を歩いていると、喫茶店「とまと」の看板が気になった。可愛い。

とまと

とまと、赤茄子と表現するんですね…

元々自転車屋だったという角の建物は塗り替えられてしまっているが古い建物。

元自転車屋

新小岩ルミエール商店街を通り過ぎて、大通りへ。平和橋通り沿いだと思われるが、都会の喧騒に紛れて古い建物も一部残っているようだ。

平和橋通り沿い

奥はリサイクルショップ。手前は長らくお店をやっていないようだ。いつ取り壊されてもおかしくない雰囲気である。

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新小岩駅から南にある「小松菜屋敷」

東京都江戸川区中央4丁目5。先ほどの古い建物群の向かい側を東へ、細い道を進む。この日は次の記事で紹介する、小岩大橋の近くのお店を目指していた。

そのため、偶然歩いていたら、何やら歴史のありそうな邸宅に遭遇した。

黒壁に竹藪…

黒い壁に囲まれた邸宅。なになに、小松菜屋敷…?

小松菜屋敷

事前に調べていなかったので、予想外の「小松菜屋敷」という名称に驚きを隠せない。だが、意外と人通りが多い道だったのでさっと撮影してその場を立ち去った。

隣には「新小岩香取神社」。邸宅は自然に囲まれており、歴史を感じる。

邸宅の外観

江戸川区のホームページに小松菜屋敷の由来がまとめられていた。

小松菜の発祥の地と言われている屋敷です。八代目将軍徳川吉宗が鷹狩りに訪れた際、小松菜の入った餅の澄まし汁を出した神主・亀井和泉守の屋敷跡だそうです。隣の香取神社境内には、小松菜ゆかりの里という石碑があります。

江戸時代以前、江戸川区は芦原の広がる湿地帯で、この辺りは小松川地方と呼ばれていたそうだ。その後、1719年に将軍吉宗が鷹狩をする際の食事場所として、香取神社が選ばれ、当時の神主である和泉守永範がお役を受けたという。

しかし、これといって差し上げるものがなかったが、餅のすまし汁に青菜を少々、彩りとしてあしらって差し出したところ、大変喜ばれ、小松川の里、この地にちなんで「小松菜」と命名されたと伝えられている。

江戸川区の特産野菜として、その後も江戸の人々に親しまれた。

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亀井和泉守屋敷跡

邸宅には「亀井和泉守屋敷跡」という石碑が立っている。消毒液が置かれているのが気になったが、現在は個人宅のようである。

亀井和泉守屋敷跡

そして、しっかりと説明看板も設置されているので歴史がわかりやすい。

小松菜屋敷(旧いづみ様)の由来

昔から土地の人々に「いづみ様」と呼ばれていた亀井家。邸内には亀井家の屋敷神”小松菜さま”が祀られているという。

困ったことがあれば、「こまつたな」といって小松菜を供えれば願い事が叶えられ、さらに「菜(名)を上げ菜(名)を残す」といって、昔から信仰されているらしい。

邸宅の門

「こまつたな」という呪文のような言葉が興味深い。

江戸川区の人々にとっては有名な場所なのだろうか。初めて訪れたのでここが小松菜発祥の地だとは驚いた。

向かい側には亀井家のお墓も。

亀井家墳墓
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小松川沿いの銭湯「菅原湯」

そして周辺を散歩。ボーリング場ヤングボウルの黄色いピンが目立っている。

ヤングボウル

千葉街道沿い、新小岩駅から徒歩20分の位置にある銭湯「菅原湯」。

菅原湯

カウンター式ではあるものの、高い天井に富士山のペンキ絵。昔ながらの古い銭湯だという。ホームページの写真を見たら入りたくなってきた…

看板

建物の裏は、小松川。川の近くにある銭湯ってなんだか良いなあ。帰りも小松川に沿って散歩したらとても気持ち良さそう。

小松橋

千葉街道を東へ進む。菅原橋の交差点の角に「皆川商店」の建物が残っていたのが印象的だった。

皆川商店

 

(訪問日:2021年6月)