芝山町の商店街の街並み。芝山仁王尊の門前?古き良き建物が残る -芝山⑵
芝山町の商店街を探索する回。たぶんこの道を歩いている人は少ないのではないかと思う。しかし、江戸時代~大正期まで栄えていた芝山仁王尊の門前とともに、仁王尊へと向かう道沿いの商店街も発達していたのではないかと推測した。
小池丁字路~木造の茶舗?
千葉県山武郡芝山町小池1127−1。前回のつづきで、小池丁字路からスタート。今回は左折して歩く。
芝山町小池について、角川書店『日本地名大辞典 12千葉県』によると、「中央部を主要地方道成田松尾線が通じ、これに沿って商店が両側に並び、町域一番の町化した所で、町役場・中央公民館・芝山郵便局・給食センター・町商工会など公共機関がある。」と書いてある。
銀行や町役場は先ほどの丁字路を右折した方面に集まっているが、今回は左折して商店街の北側を探索する。端から端まで歩きたい性分でして…
クレジットのワイド千葉支店の看板。専属キャラクターのなべおさみさんが全く見えない。
そして同じく県道290号沿い。木々に囲まれて木造平屋の店舗が残っていた。
うーん、これは凄い。2009年のストリートビューでも閉まっているので随分長い間この状態で残っていたのだろうか。見ることが出来て良かった。
横に、お茶を収容する大型の木箱が積まれていたので、ここは茶葉販売店だったのだろうと推測した。
芝山町の商店街の街並み
衣料センター「子安」。寝具、洋品、呉服を扱っていたようで、左上には曲尺(かねじゃく)とタで、カネタ?の屋号入り。
丁字路の右側は戸川商店、今川焼などを販売していたそうだが、今はどうだろう?
並びには大平電気と大平時計店。
大平時計店は、1920と書いてあるので創業が1920年なのかな?1920年となると、大正9年。100年近く前からこの辺りが賑わっていたことが分かる。
向かいの手作りサンドウィッチの店舗は閉業していた。元コンビニのような佇まい。
元店舗の建物は並んでいるが、営業しているお店はほとんど無い…
インテリア寝装と寝具のきかわ。2009年頃は営業していた。
また、その隣には2011年頃に解体された川名表具店の建物がストリートビューに映っていた。渋い…
数十年前の食堂とアーチ
今回の探索で一番良いなと思った建物が次の建物!
右手の垣根の間に入り口がある木造平屋の元店舗。時代劇に出てきそうなほど時代を感じる…
ガラスを見ると、食堂の文字!しかも右読み…
その後に住民の方に伺うと、小さい頃に蕎麦を食べに行ったり、コロッケを買いに行ったりしていたという。60年ほど前に閉業し、現在も残っているというのは奇跡だ。
また、2009年のストリートビューでは古びたアーチが映っている。戸締り火の用心と書いてあって、観光用ではないようだ。
この辺りには昔、旅館が存在したと聞いたので表口が広い平屋の建物は元旅館だったのではと思う。
左にあるのは酒屋「UCHIDA」。
VANTAGEの広告。アメリカのプロゴルファー、リー・トレビノが映っている。
2009年のストリートビューで、私が好きなレトロな街灯が映っていた。この町の街灯も宝石のような街灯だったんだ…
ENEOSのガソリンスタンドもあったが更地になっており、この先は商店街は無いようだ。
はにわ台住宅団地…気になるが遠いので看板だけ記録。
その後、唯一営業していた柳月菓子店で団子を購入。次回の記事で紹介します~
(訪問日:2021年10月)
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