白井「富士アーケード商店街」昭和の雰囲気だったアーケード屋根がすべて撤去されて…

「富士アーケード商店街」。今回の商店街は印象深い場所だった。
私が訪れた時には、かつての姿はなく、駅からかなり歩いたのに…とショックを受けた。富士だが、場所は白井。鎌ヶ谷大仏駅から徒歩で向かった。
白井 富士商店会
富士アーケード商店街があるのは、千葉県白井市富士50。駅からかなり離れた白井の商店街。どうやって行こう?と思ったが、新京成電鉄「鎌ヶ谷大仏駅」から歩いていくことを決意…
どれくらい歩いただろうか、30分以上歩いた。県道59号は特に古いお店などは無く、チェーン店ばかりだったので立ち寄らず。

鎌ヶ谷市と白井市の境に到着したときは感動した。そしてここから「富士商店会」だそうだ。

なんで富士なのだろう?静岡県じゃあるまいし…

「お買い物は地元で」看板は立っているが商店街として活気があるような雰囲気が無いので不安になる。

商店街はホームページが無く、車は多いのだが歩いている人は少ない。

富士商店会については、住宅街に名残が残っていたので次の記事で紹介する。
富士アーケード商店街
県道を歩きながら、果たしてこんなところにアーケード商店街があるのか…と半信半疑に。
あ~居酒屋の建物か、と思ったらここが目的の場所だった。

アーケード屋根が無い!!
私が想像していた、暗い屋根の下に広がる商店街が消滅していた…

正面を見ると、アーケード屋根と商店街名の看板があったような名残の柱が残っていた。ガックリ…

ここまでかなり歩いて来たのに、まさかアーケード屋根が無くなっているとは…SNSでも情報が無いから知らなかった。

しかもほとんど閉まっている。扉すら埋めてしまっているお店も。

漢方薬の東洋堂…薬局屋もあり、何でも揃う商店街だったのかな。

アーケード屋根が無くなった、富士アーケード商店街
目の前に広がるのは、シャッターが閉まっている建物群…

2010年のストリートビューを見ると、中華料理屋「いとう」、「佐藤理容室」、蕎麦屋「久よし」、青果店「やすさん」、鮮魚店「魚銀」、にがりとうふの店「松沢」の名前がある。

14店舗ほどあったようだが、現在も営業しているのは4店舗だという。

アーケード屋根が撤去されたのは、2019年12月頃とのこと。1年前か…
消防法が変更され、一部分だけでなく全部撤去してしまおうという話になったそうだ。確かに防災的観点で見たら危ない。

看板の上、2階の部分にかつては屋根が並んでいたのだろう。

この商店街の話を伺ったのは、奥で営業していた八百屋さんのおばあちゃん。商店街としては47年以上の歴史があるとか…

駅からも離れているので、こうした商店街は便利だったのかもしれない。
裏道は旧木下街道。

わざわざ駅から歩いて訪れるほどの価値があるか、というと微妙だがかと言って駐車場もないので歩くことに意味があるんだろうな。


商店街を正面から撮影。かつては、アーケード屋根と丸い街灯が3つ照らす看板があったのにな~

そば屋「久よし」は今も営業中。この日は時間的に厳しかったが…

富士アーケード商店街の建物自体もいつまで現存するか…

撤去前のアーケード屋根
富士アーケード商店街がまだ元気だったころ、去年の写真をTwitterで知り合った方から頂いた。ありがとうございます…

夜の写真だが、輝いている街灯とアーケード屋根が印象的。アーケード屋根があるのと無いので全く風景が違うな~

気になる場所はお早めに…いつ無くなるか、このご時世本当にわからない。
(訪問日:2020年12月)
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