銭湯宮前湯|JR松戸駅から現役の昭和初期から続く老舗銭湯に入浴
松戸駅から歩いて松戸神社近くにある銭湯「宮前湯」に入浴してきました。昭和の昔ながらの銭湯です。
生きた昭和の銭湯を楽しみたい方におススメです。
松戸の銭湯「宮前湯」
千葉県松戸市松戸1766「宮前湯」
JR松戸駅西口から徒歩10分ほど。松戸神社の川を隔ててすぐ近くにある銭湯「宮前湯」。
建物の背後には細い煙突あり。大通りに面してい校通量も多いこの場所で変わらずに営業されていることが奇跡的。
外観はピンクと黄色のカラフルな雰囲気で、大きく見えるが銭湯内の脱衣所や浴室は見た目よりこじんまりとしている。
松戸市全体の営業中の銭湯の数は、全5軒。
かつては30軒以上の銭湯が存在したらしい。廃業した銭湯については以前まとめました↓
【松戸市】千葉県銭湯一覧(廃業含) ~松戸市編~
今回の宮前湯は、松戸駅周辺では唯一の古き良き銭湯。
実は母が幼い頃に入ったことがあるかも…とのことだったので今回は母を誘って宮前湯に来た。子供の頃だったので銭湯が広く感じたそう。
松戸市のホームページより宮前湯について。
ちょっと口ずさみたくなるお風呂屋さん
宮前湯は、昭和16年に開業し、現在3代目。
近くには、松戸神社、戸定館があり一年を通して人が絶えません。
のれんをくぐり番台を通りすぎると、富士山の絵が目の前に現れます。
富士山の絵を背景に心地よく、歌を口ずさみながら湯船の中へ、そんな雰囲気があるお風呂屋さん。
あなたも一度口ずさみませんか。
昭和16年(1941)創業!
戦前から80年、この地で銭湯が頑張っている。
訪問したのは2022年9月だった。
2023年に入浴料金が千葉県500円になったので料金は変更されていると思われる。
また、入ってすぐに傘入れとタイル画。
左手には宮前湯で使用している磁器水についての説明書き。磁器風呂に入ることによって体の中が綺麗になるとか…
宮前湯入浴してきました
宮前湯に入浴してきた感想をまとめます!
まず良かった点、
毎月22日は夫婦・カップルで二人で入浴料500円!すご!
その他、親子割引や26日に中学生割引などお知らせ多数。
薬用風呂は毎日日替わりですね~
浴室内の雰囲気も素晴らしかったので撮影許可を得ました!
これは記録に残したく…
昭和のまま時が止まった浴室!
富士山のペンキ絵、富士山は男湯側に描かれているようです。
窓が大きくて明るい浴室。
浴槽は二つに仕切られており、この日はラベンダーだった。
シャワー付き。
浴室は他の古めの銭湯よりコンパクトだった。それも創業が戦前の歴史を感じる。
湯温は42度くらいで熱すぎずちょうど良い。水質が良いと入った時の気持ち良い~感覚が違う気がする!
休日の午後。お客さんは前後に地元の方が来ていた。
昔から変わらずの番台式で、脱衣所もコンパクト。
そして口コミ等で散見された、マイナスなイメージ。
店主が無愛想・番台に座っているのが男性で女性が裸になるのが憚られる、と。確かにその情報があったので入るのに勇気が必要だったが、実際はそんなに気にならず。
店主さんも普通に会話できるし、創業年も教えて頂いた。番台に座っている時は読書をされていたのでこちらも女性二人だったが視線は感じず、特に気にならなかった。むしろ、昭和の銭湯はこれでしょ…と思うし、何を銭湯に期待しているのか、番台式が珍しすぎて今の若い方々には驚かれるのかもしれない。
番台式が気にならない方であれば全く問題ないですし、水質は良いと思うのでぜひ温まりに行ってみてください。
(訪問日:2022年9月)
-
前の記事
【お知らせ】古い便りに映った習志野の風景(絵葉書&古写真)|習志野の歴史展 2024.02.17
-
次の記事
ニコニコ湯|鎌ケ谷市東道野辺.馬込沢駅から歩いて銭湯へ -閉業 2024.02.22
番台が若い世代を中心とした(一部の)人たちから敬遠されるのは、悲しいですね…。
だって、銭湯というのは、番台があって、お風呂上りに全裸のままでコーヒー牛乳を買って「はいっ」ってお金を番台の人に手渡すものなのですから。
それを、「番台の人に(裸を)見られるからイヤ」といったコメントは、意味がワカリマセン。
ただ、そういう感じ方が出て来るのは理解できなくはありません。いまの若い人は、一人暮らしをするのでも、風呂つきのワンルーム。トイレはウォッシュレットが当たり前ということが少なくありません。ひと昔前の学生の下宿生活というのは、薄いベニヤで仕切られた「共同トイレ」、そして銭湯通いが当たり前だったのです。
だから、いまの若い人のような生活習慣だと、「ハダカのつきあい」なんて言葉も「キショい」と言われそうです。「ハダカのつきあい」「同じ釜のメシを食う」なんてことがわからなくなって、いつのまにか、人々の暮らしから人情味が無くなっていくのかもしれません。寂しい限りです。
〔追記〕最近びつくりしたのは、ある人の田舎では、家にカギはかけずに(←たぶん昼間)、その人が小学校時代は、自分が家に帰ると台所にとなりの家のおばさんが居て「おやつでも食べる?」って聞かれたそうです(笑)。さすがに、これには笑えました。