昭和レトロ!「西武園ゆうえんち」レポート。再現度の高い「夕日の丘商店街」の街並み

昭和レトロ!「西武園ゆうえんち」レポート。再現度の高い「夕日の丘商店街」の街並み

「西武園ゆうえんち」が2021年5月にリニューアルオープンしましたね!ご存知の方も多いと思いますが、昭和30年代を再現した商店街や、ゴジラのアトラクションなど昭和の活気を感じる雰囲気に生まれ変わりました。

私も2021年11月に訪れたので、遠方で行けない方に楽しんで頂けると嬉しいです!

西武園ゆうえんち リニューアルオープン!

埼玉県所沢市山口2964。1950年に開業した「西武園ゆうえんち」が70周年記念事業として「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をテーマにリニューアルオープンした。

「夕日の丘商店街」、「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」、「レッツゴー!レオランド」が新設されており、昭和を知らない若い世代にも人気を集めている。

ゴジラ・ザ・ライド は、ゴジラの迫力も素晴らしかったけど、なんといっても昭和の街並みを堪能できて終始楽しかった。2回も並んでしまったくらい。

夕日の丘商店街

私は普段、千葉県を中心に商店街を歩いているが、大学の卒業論文で「昭和レトロ」をテーマに執筆していたので、令和の時代に昭和をテーマにリニューアルオープンした「西武園ゆうえんち」をこの目で確かめたいと思い、訪れることにした。

園内では細かい演出が至る所にあって、昭和を知らなくても楽しめる。

例えば、飲食店やお土産屋さんなど商品の購入はすべて「西武園通貨」という園内通貨が必要で、追加で購入する際はレトロな郵便局で購入することができる。

西武園通貨
夕日丘郵便局

入り口を入ってすぐ近くにある「夕日の丘商店街」は、全長約150mつづくアーケード型の商店街。時間帯によって雰囲気が異なるので楽しい。

夕日の丘商店街

商店街にはお店が約30店舗ほど。ただ見るだけではなく、実際に飲食をしたりゲームで遊べるお店も。

駄菓子屋さん?展示

また、不定期でエンターテインメントショーも開催。商店街の住人の方が集合し、お客さんも巻きこんで一体感のあるショーでした。

商店街で行われるショー

私も不思議な昭和チックな踊りを一緒に踊り、気分が高まりました!その他、昭和の人になりきったスタッフの方が気軽に話かけてくださるので、最初は緊張しながら歩いていても自然と雰囲気に馴染むことが出来て楽しかったです。

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夕陽の丘商店街 街並み

夕陽の丘商店街の街並みをご紹介します!これから訪れる人にとってはネタバレになってしまうので注意。

タバコ屋さん

たばこ屋のショーケースには、今は無い「朝日」など貴重なコレクションも展示されている。

普通の女子大生だったら、赤い公衆電話の受話器を持って自分を撮影してもらうのだろうけど、私はコレクションの方に夢中…

新旧が混じっている
人形カラクリ屋

青果店に洋品店、屋根の上から看板がぶら下がっているのも良いな~

青果店、洋品店
薬局、電気店

薬局のショーケースにもコレクションが展示されている!ワクワク。

薬局のショーケース

昭和の広告やパッケージを見るのが好き。

あ、右の「健胃固腸丸」は本物を持ってる!!広告は初めて見た。

持っているものも

【骨董品】昭和レトロ!戦前のコレラの薬など当時の品物を購入

SF作家星新一の実父が創業した事で有名な星製薬の「ホシ胃腸薬」は、星製薬の主力製品だったそうだ。

ホシ胃腸薬
豆腐店

豆腐店に乾物店、今はほとんど見かけない個人商店。1店舗ずつ見る楽しさがあって楽しい。

乾物店

喫茶軽食の「VICTORIA」は長蛇の列だった。喫茶店の人気は凄まじい…

喫茶店

カラフルなクリームソーダにスパゲッティ、そそられますね~

喫茶店のメニュー

商店街の正面には銭湯「朝日湯」。煙突まで再現されている。

朝日湯

銭湯内は再現されていないが、商店街と銭湯が並んでいた時代を想像することが出来て勉強になった。あ~銭湯入りたい。

案内図
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遊園地で遊ぶ

そして、こちらは何の機械でしょうか!!覚えている方もいますか?

分かりますか?

正解は、「ポン菓子」。
お米に圧をかけてつくるポン菓子は、バーン!と大きな音を立てて会場を沸かした。実演を見るのは初めてだ。

マイペースで♪

お腹が空いたら、お食事処へ。

お食事処
お品書き

豚の生姜炒り定食。生姜焼きではなく、生姜炒りと呼んでいたのか…美味しかった。

生姜炒り

味は、昭和ではなく令和で好まれる味で普通に美味しかった。流石に昭和ではないか…

丹心中華そば

こちらは園内の別の売場でのメニュー。こちらも昭和レトロ。ミルクセーキやどんどん揚げ気になる。

メニュー

ちなみに、バタートフライはフライドポテトだった。

バタートフライ

空中ブランコ!私が個人的に一番好きだった乗物。想像以上に高さがあって躍動感を感じた。

空中ブランコ

また、西武園ゆうえんちのランドマーク的存在の「富士見天望塔」。

「富士見天望塔」。

普通の展望台ではなく、360度回転しながら頂上まで昇る。今や貴重な回転展望レストランを思い出した。→ 旧伊勢丹回転展望レストラン。人気を博した松戸旧伊勢丹の回転展望レストランの末路

夕焼けが綺麗だった

また、りんご飴を購入した。インスタ映えするなと思うくらい拳よりも大きなサイズ。

リンゴ飴

だが、飴が冷やされているのがカチコチで、歯が折れそうなくらい硬かった(笑)。一緒にいた友達と、笑泣きながら最後まで食べたけど、写真を撮って皆さん最後まで食べているのか…

夕方の商店街

商店街は夕方が一番似合うなあと思ったり。

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『オトナ帝国の逆襲』より

2001年に公開された映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』を思い出した。

古き良き昭和の世界を取り戻そうと大人たちを操る組織「イエスタデイ・ワンスモア」。そのなつかしい世界に大人たちは熱中し、遊びに行ったきり帰ってこなくなる話。

印象的なセリフを引用する。

・昔、外がこの町と同じ姿だった頃、人々は、夢や希望に溢れていた。21世紀はあんなに輝いていたのに、今の日本に溢れているのは、汚い金と、燃えないごみくらいだ。

・外の人達は、心が空っぽだから、物で埋め合わせしているのよ。だからいらない物ばっかり作って、世界はどんどん醜くなっていく。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』より引用

これらのセリフとともに、ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」が流れる。

昭和を生きていないのに、なんだか懐かしさで胸がいっぱいになる。

映画が公開された時は私は2歳くらいで再放送を幼稚園の時に見たのを覚えている。その時は、しんちゃんに同感して、親がいなくなる恐怖を覚えたのに、今となってはしんちゃんの親たちと同じ行動に出てしまいたくなる自分がいることに驚いた。

懐かしさ、過去を美化するのは良くないとわかっていても、昭和の活気を現代に取り戻すことは出来ないのか…映画に出てくる「20世紀博」は、「西武園ゆうえんち」に大人たちを誘っているようだった。

 

(訪問日:2021年11月)

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