佐原「御菓子司 虎屋」江戸初期創業の老舗がインスタ映え店舗に -佐原36
佐原の老舗巡り。今回は老舗和菓子店「虎屋」へ。江戸時代に創業し、現在はインスタ映えもするとスイーツが大人気!
佐原「御菓子司 虎屋」
千葉県香取市佐原イ1717−2。忠敬橋の西側、中央商店街沿いにある「御菓子司 虎屋」。
江戸時代初期、明暦三年(1657)創業。土蔵造りの店舗は佐原で一番古く建てられた建物だったそうだが、老朽化のために平静11年に土蔵様式に建替え、街並みの景観に合った建物に。
そして現在、19代、360年の伝統を受け継ぎながら若い世代にも人気なお店に。
2021年4月にリニューアルオープンしたそうだ。お店の公式Instagramを見るとよく分かるが、ポップなかき氷や季節のお菓子が目を惹く。改修以前は、道路に面して店舗入口がありショーケースにお菓子が並ぶ昔ながらの店舗だった様子。
店舗正面には、大きな木製の看板。「御菓子製處 精養軒虎屋」。なぜ精養軒??
復刻の縁起菓子「とらやき」
そして、リニューアルオープンにあたって縁起菓子の「とらやき」を復刻させたそう。→虎屋菓子舗_高橋良輔様インタビュー
創業当時は、「さくら羊羹とかさくら饅頭、かわら煎餅といったものが主軸だったと、古い書物には残っています。」とのこと。そこから、3代前、戦前に製造を引き継ぐ人がおらず途絶えてしまった「とらやき」の配合長を見つけて看板商品として新たに復活させたという。
建物、内装だけでなく商品もリニューアル。看板商品は5つに絞っているため、ショーケースは至ってシンプル。余談ですが今回のリニューアルに携わっている山翠舎という会社、良いなあ…
肝心の「とらやき」は、虎模様のどら焼き。ふわふわの生地と塩味のあるバターとあんこが入っている。見た目も可愛い。
そして、「TORA3°(トラサンド)」という、とらやきの生地とフルーツソースが入ったカップスイーツもある。これなら手軽にスイーツ感覚で食べられるとあって若い家族連れの購入が多かった。
また、とらやきを作る際に余った生地でつくる「虎スク」。これはフードロスを出さない工夫から作っているものだそう!
360年続く老舗。続けていくためには変わり続けなければならないと。メディア出演もあり、ますます佐原を代表する菓子店として繁盛していく未来が見えた。
(訪問日:2022年4月)
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