銭湯「金平湯」佐原に唯一現存する老舗銭湯!改装前の記録 -佐原43
佐原に残る銭湯「金平湯」に入浴!千葉県内でも貴重な創業当時のままの木造の銭湯です。佐原の柳湯は閉業してしまったため、佐原に残る唯一の銭湯となりました。
佐原の銭湯「金平湯」
千葉県香取市佐原イ622。場所は、メインストリートの小野川沿いからは少し西へ、酒蔵が二軒並んでいるがその間の裏通りに面した銭湯である。以前昼間の写真をまとめたので今回は夜に訪問した。→佐原「中央商店街」と老舗銭湯「金平湯」レトロな街並み -佐原⒄
そして今回は旅館に宿泊し、お風呂は銭湯へ…という贅沢な一日。昼間、佐原で購入した手ぬぐいを持って金平湯へ来ました。
営業時間:15:00〜22:00
定休日:1・10・20日
入浴料:400円
※2022年5月訪問の写真です
実は、私が訪問した後にリニューアルしたそうで浴室が新しくなったそう。私の写真はリニューアル前なのでまた更新しに行かないとな…
創業100年以上経っているとのことで建物も当時のまま。今回は誰もお客さんがいなかったので女将さんに許可を取り撮影させていただきました。
履物は下駄箱へ。大正時代くらいの銭湯は脱衣所と下駄箱が一体化しているくらいこじんまりとしている場所が多い気がする。
そして番台式。脱いだものは籠に入れて。シャンプー等は設置されていないので持参!もし持っていない場合は購入することもできる。シャワーも片方にしかないのでご注意を。
浴室のタイルや銭湯絵師の中嶋さんによる富士山のペンキ絵は見事!
こじんまりとしているので5~6人入ったら一杯になりそうな浴槽。熱々かと覚悟していたけどちょうど良い適温でした。
花街と銭湯
そして金平湯がある辺りは元花街。面白い話を伺った。
金平湯の女性脱衣所は左奥にも部屋がある。単なる目隠し用かと思っていたが、そうではなく、芸者さんが昼間から来ていたため女湯の方が広いらしい。
チャンカ通りは飲み屋街で花街だったこと、置屋も近くにあったので(恐らく馬場本店酒造の隣)、多くの女性が通っていたのだ。隣の家を建て替える際に床をフローリングにしたそうだ。
金平湯の入浴エピソードは沢山ネットに上がっているが、花街エピソードは初めて聞いた。やはり直接お話を伺うことは大事だ。佐原の花街について覚えている方も少なくなっており、80代の元芸者さんの方が銭湯に来ているそうだが記録に残すことが難しいなと実感する。
また、佐原の銭湯に関しても「柳湯」が閉業してしまったので「金平湯」が最後の一軒になった。銭湯文化も後世に伝えていきたい。
(訪問日:2022年4月)
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