佐原「東銀座商店街」を歩く。旧深澤旅館の門柱が現存 -佐原30
佐原の探索。今回は、以前見落としていた裏路地の商店街や道路元標、旧旅館の門柱など、かなりマニアックな佐原の魅力をお届けします~
佐原の東銀座商店街
千葉県香取市佐原イ。前回の佐原の花街の遺構巡りから、銀座通りを通ってメインストリートの河岸通りの一本裏道を歩いていた。
木の下旅館の看板!裏道にも存在していたのは知らなかった。そもそも、木の下旅館は閉業しており現在は飲食店になっているので旅館時代の遺構を見れて嬉しいな。
旅館の裏側、古い門柱が一本だけ残っていた。
銀座通り、角に佇む存在感のある建物。
「岡埜栄泉(おかのえいせん)」…!
岡埜栄泉は、街歩きをしているとよく見かけるが、東京都台東区上野駅前の「岡埜栄泉総本家」が最も古い伝統をもっており、各地に暖簾分けをしているそうだ。佐原にも暖簾分けしたお店があったとは…!
和洋菓子を販売していたと記載あり。電話番号が一桁なので覚えている方も少ないかもしれない。
また、銀座通りから西側に伸びる横川岸通りも歩く。
今はシャッターが下りているお店が多いが全盛期の賑わいを想像すると活気あふれる通りだったのではないかと感じた。
さかもと。どんなお店だったのだろう?手摺までS。
電柱には「東銀座」のプレートあり。
佐原町道路元標
そして県道55号が折れる丁字路の正面、電柱の手前に道路元標が建っている。
佐原町道路元標。佐原が町だった時代の1ページを感じる。よく見ると手描きな字体が可愛い。
県道55号を東へ進む。忠敬橋を渡ってさらに東へ。佐原の古い街並みについては以前詳しくまとめているのでご覧ください→佐原・本橋本の近代建築。老舗揃い「油茂製油」「加納屋薬局」など-佐原⑹
下の写真は、中村屋乾物店の観音扉。勝男節!
旧深澤旅館の門柱
最後の目的地はここ。再び、県道55号から裏道に入った。
とある駐車場の裏口。これが見たくてこの日は佐原に降り立ったのである。
旧深澤旅館裏口とのこと。プレートが残っているだけでなく、上部の繊細な飾りまで現存!これはレア。
深澤旅館が駐車場の場所に建っていたのでしょう。裏口の門だけ今も残っていることに深い感動を覚えました。
実は深澤旅館の戦前の絵葉書(お手洗いだけど)を持っているので余計に盛り上がってしまう・・深澤旅館、覚えている方はいますでしょうか?いつか旅館正面の写真を見てみたい。
そして向かい側にも古い柱が並ぶ敷地があったので気になった。
公園を併設したコミュニティホームとのこと。
元は役場?気になるので調べたら追記します。
また、かつて銭湯や古い商家があった場所は更地になっていた。一足遅かった~
目的を終えたので、JR佐原駅へと戻る。
そういえば、志田ストアーが2023年3月31日をもって閉店と聞いた。この辺り唯一のスーパーで買い物したいときに利用していたので寂しいな。
そしてこの日最後の探索、JR大戸駅へ向かった。
(訪問日:2022年3月)
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