佐原の山車!特別曳き回し(2022年) ”関東三大祭り”300年の歴史を間近で -佐原50

佐原の山車!特別曳き回し(2022年) ”関東三大祭り”300年の歴史を間近で -佐原50

佐原の大祭。関東三大祭り、そしてユネスコ世界無形文化遺産に登録されている佐原の一大イベント!

約300年の伝統を間近で感じることができるイベントです。今回は、コロナ明けで再開した特別曳き廻しを見てきました。

佐原の山車 特別曳き回し(2022年)

千葉県香取市佐原。2022年5月末に開催された佐原の山車の特別曳き廻しへ母と行ってきました。新型コロナウイルスの流行で中止になっていた数年ぶりの開催。

佐原の町に賑わいを取り戻し、祭り文化の継承を絶やさないことを目的に、
山車の特別曳き廻しが行われます。(青柳食品株式会社より)

各町内毎に決まった日程で午前10時から午後4時まで、佐原地区にて山車の特別曳き廻しが実施された。

JR佐原駅で降り、小野川方面へと向かっていると早速山車と遭遇!遠くにいても聞こえる佐原囃子が久しぶりに参加するお祭りの雰囲気を高めてくれる。自然と足取りが軽く。

佐原駅近く

午前中、既に沢山の方々が山車を囲んでいた。屋台等は出ていないが凄い人!

佐原の山車行事については、平成16年に重要無形民俗文化財に指定されている。平成28年には佐原の山車行事を含む「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録。

佐原は近世以降、利根川下流の舟運の拠点として栄えた町である。流域の米や物資の集散地であったため、利根川の支流、小野川沿いには多くの問屋や商店が軒をつらねていた。この小野川と香取街道が交差する周辺が最も繁華な町場で、川の東側を本宿西側を新宿としてそれぞれ十数の町内に分かれている。

佐原の山車行事は本宿と新宿、それぞれの鎮守社祭礼で「つけ祭り(本祭や神事とは別の催事)」として行われてきた行事である。各町内が大人形を飾った豪華な山車を繰り出し、佐原囃子の調べにのって勇壮に巡行する。本宿の山車行事は7月の八坂神社の祇園祭に、新宿の山車行事は10月の諏訪神社の大祭に行なわれる。それぞれの山車が自分の町内を回る「乱曳き」や、全町内の山車が順序を組んだり、位置を定めて行う「番組行事」、山車の曳き回しの見せ場もある「曲曳き」などが行なわれる。

本宿と新宿が山車の意匠を競い合いながら、厳格な祭祀組織によって行事を伝えているなど、地域的特色が豊かである。また、周辺地域の祭りにも大きな影響を与え、佐原の山車行事の形を取り入れた祭礼が利根川下流域の各地の町場にみられる。(千葉県教育委員会より)

各町内自慢の山車は総欅造りに関東彫りの重厚な彫刻!上部には江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ4mにも及ぶ大人形などが飾られている。

背後から撮影

人混みをかき分けて背後から正面へ。東関戸区の大楠公(楠木正成)の山車。

東関戸区の大楠公

人形の制作年は昭和10年(1935)とのこと。「四季旅遊の館」さんの「佐原大祭 秋祭り山車の彫刻」の記事に詳しい山車の説明があるのでとても参考になった。

そして佐原駅近くの商店街は電柱の地中化はされておらず、電線をかすめながら曳き廻す姿に圧巻!

そして再び小野川沿いので遭遇。

絵になる山車

小野川沿いの伝統的建造物群保存地区と相まって山車が映えますね!元旅館の木の下旅館の建物2階から眺める山車はさぞ良い眺めなんだろうな~

お子さんの参加も多く、佐原にこんなに若い方々が多かったのかと驚くと同時に里帰りされている方もいらっしゃるのかなと思いました。私が住む場所は歴史ある祭りは無いので、地域の結びつき(もちろん外からでは分からない問題もあるかとは思いますが)羨ましいなと感じた一日でした。

この日の大楠公だけでは飽き足らず、その後、佐原の大祭も参加し佐原がますます好きになりました!大祭の山車の写真はまた後日追記します!

 

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その他佐原散歩 古い建物

山車の曳き廻しの混雑から離れて周辺を散歩。気になったものを少しだけ。

「蛇の目ミシン佐原店」の建物、看板が外されて元の店名が露わに。「献上銘菓 佐原ばやし ほていや」?

献上銘菓 佐原ばやし?

調べると、「佐原ばやし本舗 ほていや 本店」として踏切近くに別の店舗があるが移転したのかな?1949年創業の和洋菓子店。そういえば、佐原駅のホームにも看板が存在したな。今度伺おう。

美しい欄間を見かけた
スナックまろん
石造りの蔵

そして前回近寄れなかった佐原公園の伊能忠敬銅像。皆さん山車の方に熱中しているのか公園は静かだった。→佐原駅~諏訪神社。歴史深い伊能忠敬銅像・柳翠史料館 -佐原27

伊能忠敬銅像

台座と合わせると9mの銅像。大正時代に造られたとは思えないほど台座が綺麗で色あせていないな。

説明看板も見れた

そして同じく公園内の南西にある石碑を見る。石の階段が歴史を感じる。

2つの大きな板碑。右側の石碑上部は元々なのか、削れたのか…

明治43年

些細なことだけど、明治の明、日がハとロで顔みたいだな…なんて変なことばかりに目が行く。

落書きが

裏を見ると鉄骨で支えられていた。危うし…

森永牛乳の箱

佐原編、もう少し続きます。

 

(訪問日:2022年5月)

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