佃煮屋「麻兆」大正時代創業の老舗。水郷の名物料理”すずめ焼き” -佐原41
佐原の老舗佃煮店「麻兆」。こちらでは看板にも書いてある佐原名物「すずめ焼き」を販売。といってもその姿がスズメに似ているからという背景でスズメの串焼きではないのでご注意…
佐原の佃煮店「麻兆」
千葉県香取市イ460。JR佐原駅と小野川の間位に位置する佃煮店「麻兆」。店舗は新しいが歴史は古い。
麻兆(あさちょう)は大正時代末期に創業。2023年2月に新しくホームページが開設されていた。素敵。
すずめ焼き・佃煮をはじめとして、鯉・うなぎ・あゆなどの川魚から県特産であるピーナッツに至るまで多彩なラインナップで…
看板にもある「すずめ焼き」が私も気になった。京都ですずめの串焼きを食べたことがあるが千葉県でもあるのか~なんて考えていたら、店内に入るとそんな姿はなく、佃煮の種類の多さに圧倒された。
左から右まで広い店内に佃煮が並ぶ。ショーケースの上には小さいパックでの販売もあり、多くの種類を試したい方にも良さそう。
また、佃煮カシューナッツなど晩酌のお供にもぴったりな変わり種も。
佐原のすずめ焼き
すずめ焼きは、小鮒を背開きにして串に刺して焼いたものでその姿がすずめ焼きに似ているから命名されたとネットで調べると書いてある。
すずめ焼きについての新聞記事が店頭に。川魚が豊富な水郷、佐原の名物料理の「すずめ焼き」はフナが材料なのになぜ「すずめ焼き」なのか?という内容だった。
2つ説があり、串に刺したフナの形が木の枝にとまるスズメに似ている説。また、昔、狩りに来た殿さまが焼いたフナを見て「これはスズメか」と誤解したのが始まり。
明治中期から昭和初期にかけて麻吉をはじめとし、すずめ焼きを扱うお店が増えてきたという。元祖は、小野川の水門傍にある「麻生屋」とのこと。
すずめ焼きをせっかくなので購入。川エビの佃煮も。これはご飯が進みますね~
上品な甘みが口いっぱいに広がる。
前述のカシューナッツの佃煮も美味しかったな~ また買いたい。
お土産として人気なので売り切れる可能性もあると聞いた。この日も混んでいたのでお店の方とはあまり話せず。
水郷の文化をいつまでも。
(訪問日:2022年4月)
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うーん、ステキだ。
まず、店構え。以前、明里さんがレポートしてくれた市川の乾物屋さんみたいに、店舗が「高層マンション」化されていないのがサイコー。古いお店は、古いままに時を重ねてもらいたいものです。
そして、「魚」に「鳥」の名前をつけるという、その発想もステキ。これって、「ブタ」の串焼きに「クジャク焼き」ってつけるようなものでしょ?こういうことを昔の人は日常の中でしていたのですね、すばらしい。
あと…「麻兆」以外にも「麻吉」、「麻生屋」と【麻】の字をつけた屋号が多いのはどうしてなのでしょう?何か、水郷…と関係があるのか、あるいは古いお殿様の名前に関係があるのか…。
佐原って、いいところですね、行きたくなりました。
※え…?佐原に銭湯…?(笑)