佐原「阿夫利神社」パワースポット大山詣りと石尊山/展望台 -佐原46

佐原の「阿夫利神社」を参拝。神奈川のパワースポット「大山阿夫利神社」の分家らしく、江戸時代に流行した大山詣りの面影を見ることができます。
佐原「阿夫利神社」へ
千葉県香取市イ。佐原地域下新町の南、佐原小学校の南西方向に位置する石尊山の山頂にある阿夫利(あふり)神社へ。
与倉屋大土蔵のある丁字路の近く、民家の隣に鳥居と参道が伸びている。

Googleマップでは鳥居の位置が記載無かったのでどこから参道が伸びているのか不安だったが… ご厚意で私道を開放してくださっているそうなので静かに参拝する。
5月に訪問。既に茂っていて、かつ古い石階段なので足場はあまり良くない。細心の注意を…!

ちょっとした山道を5分ほど登ると山頂に辿り着く。そもそも、なぜこの場所を選んだのかというと、ゴールデンウイークの佐原は最近の人気ぶりもあって混んでいて人混みから逃げたかったのです。そんな時にマップを眺めていて偶然見つけたのでした。
木々の合間から佐原を一望。静寂に包まれ、自然と一体となったような境内。来てよかったと思った。
山頂、少し開けた空間に辿り着いた。


昭和36年の二の鳥居と明治時代の手水石。

阿夫利神社と大山詣り
佐原石尊山の阿夫利神社について説明看板が設置されていた。阿夫利神社は、神奈川県伊勢原市大山に鎮座する。私も10年位前に行ったことがある気がするが… 佐原の阿夫利神社は分家らしい。
ここ阿夫利神社は大山阿夫利神社の分家であり、運ばれた高さ三メートル、幅約八十センチの石は御神体として祭られ、下新町区が管理しております。
二の鳥居の奥に狛犬と御神体。
以前や社が存在したそうですが現在は大きな石が御神体に。
アーカイブ香取遺産にて「大山詣りと石尊山」が詳しい。香取市内にも各地に大山詣りを記念する碑が残っているとのこと。
関東地域では、江戸時代中期から、大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)を参詣する大山詣りが流行しました。神社は関東の広い地域から見える大山にあり、「阿夫利」が示すとおり雨ごいや仕事の成功を祈願する人々が訪れます。山頂の自然石がご神体であるため、祭神は石尊権現と呼ばれました。関東の各地には、石尊権現を祭る山を石尊山と呼ぶ例がみられます。
佐原地域下新町の南にある石尊山もその一例です。市街地側から鳥居をくぐり、石段を登り山頂に至ると阿夫利神社にたどり着きます。高さ2mほどの石が置かれ、手前の参道には、明治8(1875)年に奉納された手水鉢と明治14(1881)年に奉納されたこま犬一対があります。江戸時代末期の松沢村(現在の旭市清和乙)の国学者・宮負定雄による地誌「下総名勝図絵」では、佐原村の眺望図のなかに石尊山が描かれ、山の麓に鳥居、山頂には社殿があります。この頃には佐原村の大山として存大山詣りと石尊山在していたことが分かります。
社はどうして無くなってしまったのかは気になるが…


真言宗 諏訪山「荘厳寺」と展望台
その後は、少し西へ足を延ばしてもう一つの山へ。静かな佐原の名所を目指して諏訪山へ。
上新町の街並み。下は「平山のパン」、気になる店舗だが、2019年頃まで営業していた様子。

上新町から西へ、上宿台公会堂の手前にある大坂の箇所で右折し坂を登っていく。この辺りに来ると観光客で歩いている人はまずいなそう。

住宅街を抜けてたどり着いた諏訪山。荘厳寺の入り口には歓迎と書かれた看板が設置されていて気分が少し上がる。

「みしるし不動尊」って何だろう?存在感のある言葉が引っ掛かった。
調べると、頭部だけが残る不動明王という珍しい仏像が祀られているとのこと。本堂からガラス越しに拝むことが可能。


明治18年築の荘厳寺(菅谷不動尊)の本堂。

開基は寛永18年(1641)と伝え聞いておりますが、境内にある永禄年間の板碑の鑑定によれば、室町時代まで遡れるようで、詳細は不明。幕末の二度の火災と、維新後の廃仏棄釈によって廃寺の危機を迎えましたが、町内横宿・大和屋佐藤氏等の尽力により、堂宇再建とともに廃寺を免れました。
昭和27年(1952)には、現在の地に堂宇を移転し、今に至る。かつては真言宗豊山派に属し、佐原市牧野にある観福寺の末寺でありましたが、平成8年(1996)に単立寺院となりました。
境内の一部は公園となっており、桜の名所ともなっています。(荘厳寺ホームページより)
そして本堂前に設置されている摩尼車。初めて見ました。

チベット発祥の仏具で、一回転させるとお経を一回唱えたのと同じ功徳があるとのこと。
そして荘厳寺の向かいには展望台も。せっかくなので登ってみる。

ちょっと木が生い茂っていたので絶景とまではいかなかったが桜が咲いていたら綺麗だろうなあ。

寺社仏閣めぐり。
山を二つも登ったらお腹が空いてきたので、次回は老舗でお昼ご飯にしましょう。
(訪問日:2022年5月)
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