お買い物広場「さつきが丘名店街」さつきが丘団地隣の楽しい名物商店街
「さつきが丘商店街」は千葉県千葉市花見川区さつきが丘にある商店街。実はTwitterを通して素敵な商店街が残っていると、紹介してもらった場所だった。
東京のベッドタウンとして発展した団地の商店街の現在の姿に迫ろう。
さつきが丘団地(千葉市花見川区)
さつきが丘団地は、千葉県千葉市花見川区。最寄り駅は総武線「新検見川駅」だが、京成バスに乗っても15分はかかる。ちょっと駅からは離れている場所かもしれない。なぜ、こんな場所に大規模な団地があるのかと不思議に思うくらい。
昭和43年(1968年)に建設された日本住宅公団の住宅団地である。総戸数は3920戸。
さつきが丘団地商店街は、道路の下にあるみたいで、アーチを上から眺めることができる。
それでは、商店街の方へと向かってみよう。
さつきが丘名店街(昭和な商店街)
商店街ではなく、「さつきが丘名店街」。そして「お買い物広場」。その名称から賑わっていたことがよくわかる。アーチの色合いも良い。
アーチの下にいる狛犬。この商店街の顔だそうだ。昭和52年(1977年)の写真にも載っている。→WEBギャラリー
トンネルには色鮮やかなイラストも。
商店街の左右にはアーケードがついている。これで雨の日も安心。
そして、記事では伝わりにくいのだが、永遠と放送が流れている。音楽や訪れた人々を歓迎するメッセージが流れているのだが、人通りがない通りで流れているのはなんだか切ない気分になる。
訪れた日が日曜日だからシャッターが閉まっているのか、それとも通常運行なのかわからないが、全体的に静かな商店街だった。
「リビングショップたかす」は令和2年に閉店したとのこと。3か月ほど前のことか…シャッターに貼ってあるチラシが哀愁漂う。
天気が少し雨っぽい日だったということも影響して、商店街を歩いている人はほとんどいない。
前回の花見川団地商店街よりも静かな気がする。
「フレッシュやまけん」は果物のイラストが描かれている。土のお店も看板のデザインがとても古くて良い。
シャッター商店街だと思っていたが、2020年1月から放送「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」というドラマの撮影で使われたそうで情報が載っていた。「囲碁喫茶GOBAN」というお店だが、現在はその面影はない。
和菓子店「あけぼの」
アーケードにかかっている古びた赤い暖簾。
和菓子店の「あけぼの」。現在は営業していないが、右側では寿司や弁当なども扱っていたみたい。自動販売機で隠されている。
団地の方が利用していたのだろうか。大人数向けの寿司のメニューが並んでいる。
和菓子だけでなく、いなり寿司やおにぎり、からあげなどお惣菜まで扱っているみたい。
そしてどれも安い。スーパーなどの商品に見慣れているため、こうした商店街の和菓子店の商品はとても魅力的に見える。パンプキン80円って美味しそう。
どらやきも、あんこが縦にぎっしり!これで100円って…ドラえもんがとても喜びそう。
鮭と梅のおにぎりも80円。ひぇー安い。
たばこ屋のショーケースも併設。現在は販売していないみたい。いもようかんのポスターが気になる。
あけぼのはどうやら幕張にも同じ系列店があるみたいだが…
「あけぼのチェーン店」は関東でチェーン展開をしているお店らしく、栃木県などでもお店があったと聞いた。
はしは10円。奥の自家製のいもようかんが気になるな~やっぱり購入するべきだったかな。団地に住んでいる家族連れが和菓子店で買い物をしていた。遊んだ帰りにこうした和菓子店があるのは羨ましい。
商店街でランチ
母と和菓子店で購入したランチ。おにぎりと、からあげ、パンプキン、どらやき。
おにぎりは余計なものは入っていない素朴な味。おばあちゃんが作ったおにぎりのような懐かしい塩加減。
からあげは、何かが合体してます。何でしょう?
正解はかき揚げ!かき揚げとから揚げが合体した未知なから揚げだった。実はかき揚げの脂っこさが苦手なのだが、このから揚げは全然そんなことがなかった。不思議。
大満足なランチだった。とても安いし、何より美味しかった。私たちはコンビニやスーパーでいつでもどこでも美味しいものを買うことができるが、どこか均一化された商品は味気ない。
トイショップヒカリ
和菓子店の先には、ガシャポンがたくさん並んでいるトイショップを発見。
さつきが丘名店街のアーチを振り返るとこんな感じ。遠くから見ても目立つな~
商店街は2階建ての建物が並んでいる。看板建築などではないようだが、カラフルな建物。
このご時勢にトイショップが生き残っていること自体が奇跡ともいうべき…
左側にはくれよんと書かれたカラフルなデザイン。
どうやら、くれよんで駄菓子を扱っているみたいで多くの子供で賑わっていた。さつきが丘名店街で一番賑わっている場所かも。駄菓子の種類も豊富で、ついつい私も欲しくなってしまう。
トイショップの建物を遠くから眺めると2階の窓が他のお店にはないファンシーなデザインだった。
コカ・コーラとHI-Cの瓶ジュースが販売されていたので購入。やっぱり瓶ジュースは美味しい。
ふじやカフェ
他にも何軒か営業しているお店があった。足元のおしゃれ&カフェのふじや。
靴屋かと思ったら、インスタ映えもしそうなカフェが併設されたいた。
ビネガードリンク…魅力的なメニュー。席数は少ないのでまた今度に。
さつきが丘名店街のアーチ。ここで名店街はおわり。
さつきが丘名店街の現在
一角にあるビューティーサロン待夢。待夢と書いて「タイム」と読むらしい。夢を待つ時間、なんて素敵な店名なのだろう。
さつきちゃんカードは2020年7月21日で終了したらしい。
狛犬は現在もひっそりとしたさつきが丘名店街を見守っている。素敵なアーチはこれからも残ってほしいな。
追記:地元の方より
昔近くに住んでいたという方より、情報提供いただきました!
青く塗ったところはだいたい合っていると思いますが、相当昔の為間違いがあるかも知れません。
この前行ってみましたが、あの和菓子屋さん昔と全然変わってなくて驚きました。
かれこれ35年くらいそのままみたいです。
和菓子屋さん35年近く変わらない佇まいって…まさに昭和から時が止まったまま。
商店街の店舗、覚えている範囲でも構わないので皆さんに教えて頂けて助かります。もしもっと覚えてます!という方がいたらお気軽にご連絡ください。
(訪問日:2020年9月)
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