【習志野】袖ヶ浦団地の傍らにある小さな商店街「三和名店街」
「袖ヶ浦団地」というのは、千葉県習志野市、京成津田沼駅から国道14号の南側にある40年以上も前に開発されたという歴史深い団地である。
かつては賑わっていたであろう団地も、建物と比例して住人も高齢化が激しいことが問題になっている。
国道14号から、袖ヶ浦団地の方面に目を向けた時、ある看板が目に付いた。「三和名店街」と書かれた小さな看板に、細い路地へと引き寄せられた。
国道14号(千葉街道)から三和名店街へ
千葉県習志野、京成津田沼駅周辺の国道14号を散策していたある日。国道14号の周辺には、レンガ造りの建物や鷺沼温泉といったあまり知られていない名所があるのだが、他にも何かないかとあてもなくぶらついていた。
周囲を注意深く見渡していると、auショップの近く、白い小さな看板に「三和名店街」と書かかれているのを発見…!そしてそれは細い路地へと繋がっている。これは期待できそうだ!
三和名店街への目印
三和名店街の名店
名店街と名の付くのであれば、よっぽど栄えている商店街なんだろう。と胸に密かな期待を抱き、路地を進む。すると見えてきたのは、U字型の商店街だった。
規模としてはそんなに広くはないが、袖ヶ浦団地に住む人々が訪れていた時は繁盛していたのだろう。現在は、商店として営業しているお店は数えられるほどになり、新しい民家になっている建物も多い。
新しい民家の中にも、商店だったと思われる名残がいくつか見られる。
その中で変わらず営業を続けているお店もある。美容院、ラーメン屋、和菓子屋、豆腐屋、青果店…
ラーメンハウスtonton
中華だけでなく、定食屋も。商店街を訪れた人を満たしていたのだろう。
かなり年季の入った建物の色合い。
配達用のバイクも景色に馴染む。
小腹が空いていたため、和菓子屋の「三原屋」へ立ち寄ることにした。
地域にちなんだ和菓子が販売されていた。
ならしの銘菓である「谷津のばら」が気になり、購入。
形もしっかりとばらの形。見た目だけでなく、味も満足できるものだった。インスタ映えもしそう。
「三原屋」だけでなく、「新月創菓旬彩」という名前の和菓子屋もある。和菓子はいくら食べても美味しい。
三和名店街のかつての姿
「河合青果」の隣に2本の白い柱があるのが気になった。何かの名残のようだが、もしや…と思い、帰宅して検索してみると、三和名店街のアーチがあったようだ。
写真を基に、自分でイラストに描いてみた。
シンプルな白と黒のデザインだが、「いらっしゃいませ」の文字に温かみを感じる。白い柱は、アーチの名残か、その近くにあった電柱の名残のようだ。
最近まで存在していたようだが、老朽化で取り壊してしまったのだろうか…
決して広くはない、有名でもない袖ヶ浦団地の一角にある商店街、三和名店街。
地域に密着した商店街もこれからどんどん少なくなってくるだろう。
(訪問日:2020年5月)
-
前の記事
【ヘルスランド】松戸・みのり台にある銭湯・湯戯三昧松戸ヘルスランド一帯が渋い 2020.07.04
-
次の記事
【レトロ電柱の種類】レトロ電柱の華やかタイプ・ノーマルタイプ 2020.07.04
コメントを書く