作草部駅周辺のレトロな街灯が残る商店街。千葉都市モノレール傍、轟町にて
千葉県千葉市、作草部に存在した旧気球聯隊第二格納庫とお別れをし、千葉都市モノレール付近をウロウロとしていた。
千葉都市モノレール
旧気球聯隊第二格納庫から西へ進むと、国道126号線に出る。大きな道の上には千葉都市モノレール2号線が悠々と走っている。
不二家レストランがある都賀小学校入り口の交差点。緑色のマークが目印の古そうな薬局を見つけた。
ガラス越しに見えるゾウのキャラクター。佐藤製薬のサトちゃん・サトコちゃんというらしいが、これも調べてみると1959年生まれというので今年で61歳…
実は千葉都市モノレール、懸垂型モノレールとして営業距離世界最長らしい。そんなに凄いとは知らなかったな。
道祖神
千葉都市モノレールが続く先、天台駅の方を見渡すと道路に沿って商店が連なっている。
大矢商事という酒店の手前に、何やら石碑を発見した。道祖神だ。
軍隊の街「轟町」
道祖神の先には、飲食店やスナックが並ぶ商店街のような名残があった。今回注目したのはこの通り。なぜ、こんなに狭い道なのに密集しているのか不思議に感じた。
千葉県千葉市稲毛区轟町(とどろきちょう)。珍しい町名の由来は、鉄道連隊が置かれていたということもあり、戦車や軍靴の音が轟いていたことからきているらしい。
昔の地図を見てみると、東側に作草部の旧気球聯隊、そして陸軍歩兵学校。そしてこの通りの西側轟町に「兵器支廠」があることがわかる。「千葉陸軍兵器補給支廠」が轟町に大正時代に置かれ、現在も旧鉄道連隊材料廠煉瓦建築が千葉経済大学内に残っている。
明治時代のレンガ建築、見に行きたいな…!
そして千葉陸軍兵器補給支廠内にも無数の軍用鉄道が敷かれ、その線路は現在の国道126号線と同じように南北にも伸びていた。
もしかしたら、軍用鉄道が撤去されたあとも、この通りは栄えていたのかもしれない。拡幅工事がされて歩道が狭くなったという可能性もあるし、モノレールが設置される1988年までは商店街だったのかも。
轟町の商店街らしき名残
「スナックぶーけ」はひらがなの店名に愛着がわく。
店内を見ると、最近まで営業していたのではないかと思われるほど、赤いソファーなどが放置されている。
青い屋根の文字はよく見えない…年中無休のビデオ店というのはわかった。
こちらのスナック奈津も営業しているのは不明。
モノレールにイラストが描かれている。
居酒屋お多福は営業しているみたい。縁起の良さそうな店名。
CUT&PARMとあるので、美容室の跡?
宝石になった街灯
商店街に残る昭和の街灯が好きなのだが、ここにも1つだけ残っていた。原色の色使いが素敵。
なんだろう、カーブをしているデザインは初めて見た。
壊れやすそうだなと思ったら、根本の部分が…!長くは持たなそうだ。
街灯もたくさん並んでいたのかな。
文字が風化して見えづらい…
街灯がかろうじて残っているのは嬉しいが、いつまで残っているかな…
作草部駅周辺
国道126号線を南下して、作草部駅周辺にも石碑があった。
ラーメン500円…とても気になったが貸店舗のチラシが出ている。千客万来の文字が哀しい。
作草部駅周辺もポツポツと商店の名残がある。かつて軍都だったこのあたりも現在はとても静かな場所だ。
(訪問日:2020年9月)
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