佐倉市「田町」の城下町として栄えた商店街の名残へ

千葉県佐倉市の「国立歴史民俗博物館」で開催されていた「性差の日本史」を見に行くため、再び佐倉の地に訪れた。前回歴博に行った時とは違うルートで行こうと思い、佐倉市田町の住宅街を探索することにした。
佐倉市田町
京成佐倉駅で降車。市役所下の分岐にて、海隣寺の坂から「国立歴史民俗博物館」へと向かう。
海隣寺の坂から、東へ進むと歴博のある佐倉城の堀へとたどり着く。何もない住宅街かと思ったら、「田町」と石碑の表示を見つけた。調べてみると、現在の主要な道路となっている国道296号である成田街道ではなく、今回歩いた田町の住宅街が本来の道のようである。
田町の碑がある建物は 「高木畳店」。現在畳店ではないようだが、店舗をレンタルスペースとして貸しているそうで、イベントや教室として開放しているとのこと。

ストリートビューを見ていたら、高木畳店の手前に「酒処清香」なる2階建ての建物があった。しかし歩いているときは気づかなかったな~
この辺りは駐車場になっている場所も多くて、もしかしたら清香も更地になっていたのかもしれない。
鈴木酒店
田町の通りでひときわ目立っていたのは「鈴木酒店」。

「甲子正宗」の大きなホーロー看板が壁に残っていた。甲子正宗は千葉県酒々井町にある300年の歴史がある日本酒である。
公式オンラインストアにて販売していた。酒造の見学もできるみたいなので、今度行ってみたいな。

「鈴木酒店」はシャッターが重く閉まっていた。ストリートビューだと営業しているときの様子が映っている。

アイスクリームや米の販売もしていたようだ。

昔は商店が並んでいたのかな、と想像してしまうくらい歯抜けのような通りになっている。ぽつぽつと新しい住宅や駐車場がある。

こちらはストリートビューでは「割烹 季節料理 美登家」の看板が確認できるが、現在は外されている。

この建物も屋根がボロボロになっているが「小島屋商店」。青果店としてストリートビューに営業している様子が載っている。青果と食料品を扱っていた。

とっくに廃業しているようだが、この建物も何かのお店だったのだと思う。

クリーニング屋は営業しているような気もするが…


茅葺屋根の建物(植松家住宅)
佐倉城の手前に、大きな茅葺屋根の建物があった。佐倉は武家屋敷が多く残っているが、この建物だけ場所が離れている。

あまり情報が無いのだが、「植松家住宅」だとわかった。

過去の写真を見ると、扉や戸袋も古い木製だったが、新しく取り換えられているようだ。

城下町として栄えた佐倉。田町にも賑わった時の様子がわかる名残が少しだが残っていた。商店街だったのか、昔のことをもう少し調べて追記したい。
(訪問日:2020年10月)
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