「佐倉市立美術館」は大正時代の銀行建築!旧川崎銀行佐倉支店を活用して美術館に -佐倉⑿
「佐倉市立美術館」は美術館としての魅力だけでなく、「旧川崎銀行佐倉支店」の建物として大正時代に建てられた歴史的価値の高い建造物。
佐倉城下町の玄関であるよく目立つ場所にある美術館をぜひ一度見てみてはいかがでしょう。
佐倉市立美術館(旧川崎銀行佐倉支店)
千葉県佐倉市新町。佐倉城下町として、京成佐倉駅から歩いている途中でも良く見える美術館。
大正7年(1918)に「旧川崎銀行佐倉支店」として建設。川崎銀行をはじめとした有名な建築を手がけた矢部又吉が設計者。平成3年に千葉県指定有形文化財にしていされている。
昭和12年には「佐倉町役場」、その後、公民館や図書館、郵便局として利用されてきた。
現在は、平成6年(1994)に開館した美術館。歴史的価値の高い建築を壊さずに新しい場所としている佐倉市の姿勢にまず感動する。同じく銀行建築は千葉県ないだと、千葉市、野田市、佐原などにある。↓
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銀行建築のエントランスホール
美術館の入場料は無料。地下2階・地上4階建ての美術館。価値ある建築をエントランスホール部分に利用し、建築当時の吹き抜けを改修工事の際に再現したという。
佐倉市立美術館に入ると目に入る、吹き抜けホール。とても綺麗に整備されており、この建物自体も見学の価値がある。
今まで気づかなかったけど、細かい装飾が綺麗だな~
広角レンズでエントランス全体を撮影。東京駅を彷彿とさせるような佇まい。
中央には照明とかが吊るされていたのかなあ。
ピカピカのタイルの床。
博物館の奥にはカフェもあるみたい。
そして博物館に入ると、「古書くさかんむり」という古本屋のミュージアムショップ。そんなに広くないスペースだが、企画展の図録や関連した古本が販売中。さがしていたら、『図録の性の日本史』を発見。
なぜ、美術館で販売しているのか不明だが、求めていた本だったので即決。良い買い物ができた。
佐倉の商店街についてはこちら↓
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(訪問日:2020年10月)
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佐倉の旧川崎銀行佐倉支店の状況確認のためにWebを見ていたら、Deepランドに「遭遇」。
とても精力的に取材されていて、素晴らしいなと思いました。
これから他の記事をゆっくり拝見します。楽しみです。