「音女通り商店街」衣料品店が多いおとめの商店街 -野田⑺

野田市駅周辺のかつての繁華街、4つの商店街が集合していた通りを探索するシリーズ第3回目。
今回は、千葉県野田市野田6丁目の交差点を北側に進んだ商店街「音女通り」を紹介する。
音女通り商店街
さて、「音女通り商店街」。果たして何て読むかわかりますか?
私はわかりませんでした!
音女(おとめ)と呼ぶらしいです。
なぜこのような素敵な名称がついたのか、とても気になるが、この辺りに花街が存在し賑わっていたという歴史も関係があるのかもしれないと勝手に想像する。それくらい美しい名前の商店街だなと感じた。

衣料品店「ワカマツ」
音女通り商店街の中心部にある、現在も営業中の衣料品店「ワカマツ」。とても大きな店舗である。

青い屋根が素敵な建物。衣料品店が需要があるのは、花街の方で働く方が多かったからかな?


市石金物店傍のレトロ電柱
衣料品店の向かい側にあるのは市石金物店。こちらもとても売り場面積が広い。営業中。

金物店が現在も残っている商店街というのはとても珍しいと思う。野田市ではここ一軒しか残っていないようだ。
その建物の傍に、古そうな柱を発見した。

レトロ電柱(コンクリート電灯)!
実は野田市駅周辺にはいくつか残っていた。この商店街にも昔は並んでいたのかもしれない。偶然見つかって嬉しいな~

野田市駅周辺のレトロ電柱はこちら↓
野田市立興風図書館の交差点
音女通り商店街を進むと、野田市立興風図書館の交差点にたどり着いた。左手の大きな建物が図書館だ。

どこまでが商店街なのかわからないが、ここで引き返すことにした。
角にあるお店はジンギスカン料理のお店らしい。

霊能鑑定風花という看板もちょっと気になる。

その正面に、ネコのファンシーなイラストが描かれている壁を見つけた。何の建物かな?と思ったら、

「野田市消防本部 野田市消防署中央分署」であった。なぜ建物にイラストがあるのか気になるな~
商店街の現在
かつての野田市の繁華街も、現在はとても寂しい。右手にあるのが消防署。
左にある看板をよく見ると「美しいきもの^とうえ田や」とある。もしかして、着物と傘の意味だろうか?

以前はクリーニング屋も営業していたみたいだが、現在は呉服屋のみ営業しているらしい。

分岐にある小さな小料理屋「かをり」。旬の料理を格安で味わえるアットホームなお店らしい。

緑の屋根の建物は、大衆酒場。

正面の建物の入り口では、音女通りデイサービスの看板が掛かっていた。音女通りの文字が残っているのはこの看板だけだった。


ニューカトレア衣料品店
ストライプ模様の屋根があるのはニューカトレア衣料品店。2019年7月のストリートビューでは「ハイファッション ニューカトレア」との文字が見えるが、現在はその文字が消えているので閉店してしまったのかな…
それにしても衣料品店が音女通りには多いな~

ピンク色の長い屋根が続いている建物はマスダ。グリーンハウスと書いてある。

大きな商店の建物が抜け殻のように残っている商店街の姿はなんだか切ない。音女商店街の交差点は新道通り商店街に突き当たる。

花街との関係性もあるのかもしれないが、衣料品店が多い印象の音女通り商店街。それぞれの商店街に特色があり、面白い。
(訪問日:2020年9月)
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