「旧大多喜郵便局」大正時代に建てられたレトロな電話交換所の建物 -大多喜⑺

大多喜には江戸時代の街並みが今もなお、残っているが、元郵便局の小さな近代建築も見逃せない!
個人的には大多喜で一番心が動いた建物。このブログが好きな方は、気に入る人も多いと思う…
大多喜のレトロな郵便局の建物
千葉県夷隅郡大多喜町久保154。大多喜の県道172号、メインストリートである「城下町通り」の中心あたりにある小さな建物。
夕方で陽が傾き始めているので、建物がちょっと暗いが…

私は直感で「これは郵便局の建物では?!」と思った。確信は無かったが、この規模感で洋風な建物といったら郵便局かなと、長年の勘が言っている。

ガラス越しに建物内を覗いてみると…
受付らしき仕切りが4つ!これは間違いないだろう。

調べると、大正時代に逓信省の「電話交換所」として建てられたそうだ。竣工年不明。
交換所の後は、旧大多喜郵便局へ。

暗くて伝わりにくいが、繊細な持ち送りが屋根を支えている。きゅん!

建物をぐるっと周ってみた
建物内は入れないので、外から見学。一部の窓や扉は封鎖されていた。

横の窓から見た内部。現在は使われていないが、状態は綺麗。なんだか勿体ないなあ。

建物の裏側。裏は空き地になっている。本当に小さな建物。

「博美洞」として利用されていた
次の日、同じ並びにある博物館「商い資料館」を見学した際に、この建物のことを教えていただいた。
前日は気づかなかったが、瓦の部分に注目してほしい。

つい最近まで、手づくり甲冑工房「博美洞」として利用されていたとのこと。
電話交換所→郵便局→陶芸ギャラリー→甲冑工房に。

しかし、建物の老朽化が激しくなってきたため、休館になってしまったという話を聞いた。もう少し早ければ、建物の中も見学できたのに…

建物はこのまま利用されずに放置状態なのだろうか…

個人的にはこういう小さいけれど魅力的な建物こそ、残ってほしいと思う。修繕費を考えると簡単なことではないが…
いつか建物内を見学したいな。
(訪問日:2021年3月)
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これはきちんと整備して残す貴重な資料です。まだ間に合うなら歴史も残して未来に繋がなければもったいないでしそ。
本当におっしゃる通り、残していくべき建物ですよね!