豊乃鶴酒造|大多喜の老舗酒蔵.文化財と桃色にごり酒 -大多喜⒀
- 2023.12.22
- 醸造所(酒・味噌・醤油など)
- 千葉県, 大多喜, 老舗, 近代建築
大多喜城下町にて江戸時代から続く「豊乃鶴酒造」。
国登録有形文化財に登録されている明治初期の木造建築も見どころです!桜色の「桃色にごり酒」をお土産に購入しました。
大多喜の近代建築「豊乃鶴酒造 主屋」
千葉県夷隅郡大多喜町新丁88。城下町通り、国道沿いの角に建つ「豊乃鶴酒造」へ。煉瓦造りの煙突と旧店舗らしき建物が建っていて老舗酒蔵の風格がバッチリ残っている。
江戸時代中期に創業し、現在大多喜で唯一の酒蔵。ホームページにて歴史が紹介されている。
創業1781-88年(江戸天明年間)
大多喜町新丁字銭神に創業し、明治に入り
廃藩置県ののち、現在の場所に移りました。
現在、17代目になります。
廃藩置県で移転したので現存するのは明治初期の建物なのですね!大多喜町新丁字銭神、聞きなれない地名だなと思い調べると、夷隅神社の南側、銭神神社?(千葉県夷隅郡大多喜町新丁233番)がヒットした。今はその神社も見当たらず?
昔は大多喜には酒蔵何軒存在したのかな… 醸造関係まとめる際にまた調べたい。
現在は国道沿いの建物では営業しておらず、お酒を購入する際は敷地内の石畳を奥へ進む。
左に見えてきたのが、平成11年に国登録有形文化財に登録された主屋。
店舗内にて大多喜町教育委員会作成の詳しい説明書きが展示されていた。
主屋は明治7年(1874)に、向山地区の銭神(酒神ノ社)から新丁地区へ移転したと伝えられています。その後、新丁地区は発展し、向山地区もその中に含まれてしまったようです。
建物は、内部の座敷飾りに銘木を用いていることや、二階の軒を深く腕木を突き出して、軒先を外側に大きく出す出桁造りとするなど質の高い建築となっています。また、出窓格子、上げ戸からなる美しい表構えも往時の趣を現在によく伝えています。
主屋、店舗、工場、普段は一般公開されていないが木造建築が現在も残っている。
下の写真、右側に映る建物が昭和初期の木造二階建て店舗。
煉瓦造りの煙突は昭和23年(1948)と意外と新しめ。
敷地の外から見える異質な洋風な建物は文化財では触れられていないので同じく新しい建物なのかな、お話伺うの忘れた。
桃色にごり酒 豊乃鶴酒造でお土産
酒蔵で購入したお酒、今晩の大屋旅館での晩酌用にお土産を購入することに。これが旅の醍醐味!
店内はそこまで広くなく、数人入ったらいっぱい。
暑さもあるのか常時こちらの店舗にいるわけでもないと思うので購入する際はスタッフさんを探しました。
対応してくれた女性がとても明るくて、「どこ泊まってるの?大屋?どこから来たの?」と若い私たちに興味津々… 確かに夏休みなのに大多喜を歩いている若い世代は他におらず目立っていたのかも。
気になっているのは桜色の「桃色にごり酒」。訪問時の先日、テレビで紹介されているのを見かけた。
酵母の出す色でピンク色になるらしい!
大多喜城・桃色にごり酒
原料米・・・米・米麹
精米歩合・・・60%
アルコール度数・・・10%
500ml
720ml
甘酸っぱい低アルコ-ルの純米にごり酒
只今品切れ中です (ホームページより)
2022年夏訪問。時期によって品切れもあるので注意を。
購入したときは分離した状態。
500mlで1200円。
冷やすと美味しい!とのことだったので、旅館で冷やしてもらい晩酌タイム。
開封する前に上下に振って… 色合いが綺麗~
とろとろっと濃厚な日本酒。桃色だからと桃の味とかではないけど日本酒が苦手でも飲みやすいかも!
ソーダ割りも美味しいとのことだったので近くのセブンイレブンまで歩いて炭酸水を購入。
ソーダ割りにするとジュース感覚がぐびぐび飲んでしまう。結局二人で一晩のうちに飲み干してしまった。美味しかった!
(訪問日:2022年8月)
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