習志野市大久保「誉田八幡神社」大久保新田の開祖と栗林忠道書の碑

習志野市大久保「誉田八幡神社」大久保新田の開祖と栗林忠道書の碑

今回は、習志野市大久保の神社とその周辺の散歩。特に大きなテーマがあるわけではないのですが、以前記事にまとめきれなかった場所を少し記載しておきます。

京成大久保駅から散歩「譽田八幡神社(誉田八幡神社)」

千葉県習志野市大久保4丁目5−19にある「譽田八幡神社(誉田八幡神社)」へ。

鳥居は、御成街道の県道69号に面している。真っ白な鳥居は新しく見えるのも納得の2012年製。

鳥居

誉田八幡神社。読み方が一癖あり、千葉市の誉田(ほんだ)の感覚で読むと間違い。誉田八幡神社(こんだはちまんじんじゃ)と読むそう。

御成街道

京成本線「京成大久保駅」からは徒歩5分ほど。鳥居からまっすぐ伸びる参道を進むと喧騒から離れた静かな境内が落ち着く。

石畳の参道

誉田八幡神社の歴史は多くの歴史と密接にかかわっている。大久保新田の開祖として地元では名高い「市角頼母」が、河内国古市郡誉田村(現大阪府羽曳野市)の誉田八幡宮を勧請して船橋市夏見に創建、その後習志野市本大久保に遷座したと伝えられているからだ。→猫の足あと「誉田八幡神社|習志野市大久保の神社」

本殿 安政2年改築

その歴史も興味深いが、軍郷・大久保の町として注目したいのが参道沿いにある大きな碑。

紀元2600年記念

紀元二千六百年記念で、誉田八幡神社の参道と敷石が竣工されたようだ。紀元二千六百年記念行事が行われたのが、昭和15年(1940)なのでその頃と思われる。香取神宮は、その記念で参道自体も新しいルートにしたって以前記事にまとめたなあ。→香取神宮、旧参道の歴史。戦前の絵葉書と「笹川屋旅館」 -香取神宮⑶

誉田八幡神社の碑で注目ポイントは左側の揮毫!

栗林忠道書

「栗林忠道書」とある。

栗林忠道(くりばやしただみち)。ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。映画『硫黄島からの手紙』では渡辺謙さんが演じています。

第二次世界大戦末期の硫黄島の戦いにおいて、日本の最高指揮官である、その戦闘指揮では敵であったアメリカ軍から「アメリカ人が戦争で直面した最も手ごわい敵の一人であった」という評価も。

彼は、かつて習志野騎兵旅団に所属していたことから、大久保の地に今もいくつか遺構が残っている。

誉田八幡神社に隣接している八幡公園は、「習志野騎兵旅団発祥の地碑」があり、騎兵連隊司令部跡地。栗林忠道も隣の誉田八幡神社に参拝していたのだろう。

公園に残る松
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京成大久保駅とその周辺

京成大久保をぶらり。こちらは現在は民家だが、裏路地にある元旅館。

元旅館

その後、習志野市民プラザ大久保で開催されている展示会へ。
展示会とは関係ないが、老舗の「紅谷商店」のカレンダーが良い。

紅谷商店

2022年春に開催されていた習志野の歴史展。戦中から戦後、昭和50年代にかけての町の変遷が分かる手描き地図が展示されていた。

大久保商店街の変遷

地元の方々からの聞き取り調査で記載したもので、今後も情報を追加予定とのこと。完成するのが楽しみ。

レトロコーナー

 

 

(訪問日:2022年3月)

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