「大穴北商店街」とマジックアワー。商店街が光り輝く姿&「エンターファースト」 -大穴①

ニッチな商店街、街の中にひっそりとある商店街の記録を残したいと思っています。今回は、船橋市の大穴にある「大穴北商店街」。私は船橋市の名産でもある梨を購入するため大穴に向かったのだが、大穴には3つの商店街があるのだと聞いた。果たして現在はどんな姿なのだろうか?
今回の商店街の写真は夕陽がとても綺麗。
大穴北商店街
千葉県船橋市にある大穴北商店街。元々、大穴には3つの商店街が存在したらしい。「大穴銀座商店会」「大穴北商店会」「大穴中央商店会」の3つがあったが、現在残っているのは大穴中央商店会のみ。
銀座商店会が気になる…さぞ賑わった場所なのだろう。今度機会があったら探索したい。
幻想的な商店街
大穴北商店街は、滝不動駅から東側の道を北東へ進み、大穴新谷津公園の近くにある商店街だ。ちなみに、滝不動駅の近くに大穴中央商店会がある。
新京成電鉄滝不動駅から徒歩18分、三咲駅から徒歩15分ほど。わざわざこの商店街に行く方も少ないだろう。それくらい、周辺には特に何もない。

大穴北商店街へ着いた時間は、ちょうど夕暮れの時間だった。マジックアワーとも言える黄金の光に包まれた商店街。

商店街をここまで美しく感じたことはない。あまり記録に残っていない商店街だから、美しい写真を残しておきたい。

街灯も、マジックアワーによって浮かび上がっている。
商店街の建物
建物は、長屋のような2階建てで連なったつくり。片側だけのようで、右側は住宅街。

青い鱗のようなお店は、魚屋だろうか?

スズヤは、どんなお店だったのか全く見当がつかない。と思ったが地元の方がパン屋、お菓子屋といったイメージだそうだ。
奥のタチミコートは、グーグルマップで表示されているのだが、営業はしているのか不明。有限会社タチミは、スーパーマーケットらしい。

地元の方の情報によると、肉や野菜などを扱うスーパーで一番賑わっていたそうだ。
越後屋豆腐店、フラワーショップ大はま園、ブックハウス…どれもシャッターが閉まっているが、この商店街で買い物は一通りできそうだ。

理容室らしきお店はビューティー長谷川。営業しているのはこの一軒のみ。



梨を購入した際に伺った話だが、随分と前からこの商店街は廃れていたらしい。なぜ、そんな場所に行くのかと不思議に思われた。

大穴北商店街は、周辺一帯のことを指すらしく、街灯だけが残っていた。あとは空き地や福祉施設に。

平成12年の資料
平成12(2000)年に発行された大穴地区町会の「会員名簿」を手に入れることができた。その資料に、3つの商店街の詳細が載っている。
大穴北商店街の加盟店。

ヒロマルチェーンのスリーエイトのコンビニ。現在はヒロマルチェーンのコンビニが少ないが、大穴ではほかの場所でも見たことがある。スリーエイトができる前は「マイチャミー」というコンビニだったそう。アーケードゲームもあったらしいです。
現在も店名が残っている「スズヤ」は新宿中村屋も扱うパン屋、菓子店であることがわかった。「タチミ」はスーパー。「大はま園」はお茶屋、越後屋豆腐店などが確認できた。現在も残っているのはビューティー長谷川のみ。
大穴北商店街は規模は大きくないが、生活に必要なお店が揃っていたことがわかる。資料が残っていて良かった。
暗渠
また、商店街の近くには暗渠らしき通りも!暗渠というのは地下に設けた水路のことを指す。暗渠を巡るマニアの方もいる。

そしてあるお店に貼ってあるbayfm78のポスター。bayfm78は、千葉県民ならお馴染みのラジオだ。こういったポスターもいずれ懐かしくなるのかも。

駄菓子店・エンターファースト
商店街から、大穴新谷津公園と団地の間にある坂を登っていくと、途中に駄菓子店があった。エンターファースト駄菓子店は、駄菓子だけでなく、インスタント食品、ゲームコーナー、おもちゃも扱っているそうだ。

看板には、中古品販売や買取も行っていると書いてある。立地としてはそんなに良い場所ではないと思ったが、学校帰りは子供たちが集まり、休日には公園に遊びに来る親子も来るのだとか。

2015年にオープンしたエンターファースト。外にある自動販売機も独特。

江頭…顔が凄い。

店内は、見渡す限りのお菓子!ここまで充実したお店はなかなか無いので大人でも興奮してしまう。

そして、レトロゲーム機も!

画面に表示されているのは、魔界村という人気ゲームらしい。私のお父さん世代がはまっていたゲーム。

スペースインベーダーではない。

なんと、発売されていないカールが売っていた!値段は少し高いが、父が好きなので大量買い。

そして、奥にはスナックメニュー。すべて手作りらしい。


こんなに充実した駄菓子店、近所に欲しい…
エンターファースト
営業時間:14時~19時(平日)、10時~19時(土日)
定休日:金曜日
夏に飲みたくなる瓶ラムネも購入!

坂道をのぼって
駄菓子店の近くには、中華料理屋「中華天清」。

目の前に広がる団地。

団地のA1という記号のフォルムがかわいい。

歩いていると、レトロな電池の自動販売機を発見。電池の自動販売機もレアなものになりつつある。

大穴は無しの直売所がいくつかある。シーズンの時には、ふなっしーが描かれた箱を購入したりすることもできる。

梨を購入する途中で素敵な商店街に出会えて良かった。こうして忘れ去られていく商店街の街並みを私のブログでは記録に残していきたい。
大穴の商店街つづき↓
「大穴銀座商店街」船橋大穴で一番賑わっていた巨大な商店街の現在… 大穴②
「大穴中央商店街」唯一現役!レトロな街灯が魅力的の船橋・大穴の広い商店街へ -大穴③
(訪問日:2020年8月)
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何の気なしに、幼い頃によく母に連れていってもらった大穴北商店街を検索していたら、こちらに辿り着きました。詳細まで検証されてて、とても楽しく、そして懐かしい気持ちで読ませていただきました。
バブル景気やその余韻が残る1990年代前半、私が幼稚園~小学校低学年の頃ですが、この商店街もかなり賑わっていた記憶があります。
タチミは肉や野菜だけでなく、いろいろな食品が売られていて、この商店街で一番お客さんが集中してたと思います。スズヤは子供だった私にはパン屋さんというより、お菓子屋さんのイメージが強いです。優しい感じのおじさんが店主だった記憶がありますね。スリーエイトができる前は、マイチャミーというコンビニでした。なぜか店の前にアーケードゲームが1台ありましたね。
…と、お陰さまで昔の記憶がよみがえってきました。一人ではなかなか思い出せなくても、こうしてきれいな画像と丁寧な説明で呼び起こしてもらえると、当時の光景や、一緒に過ごしたもう会えないであろう人達の事も自然に思い浮かぶから不思議ですね。
コメント、ありがとうございます!
地元の方に見ていただけるのが一番嬉しいです。書いて良かったなと心から思いました。1990年代前半、賑わっていたのですね…商店街の姿だけ残っているのを見て不思議に思ったので調べてみると大穴地区は3つも大きな商店街があったことを知り、驚きました。他の銀座、中央商店街も書いたので良かったら読んでいただけると嬉しいです。
タチミが中心的存在だったのですね。情報が少なかったので嬉しいです。
小さな商店街の記録を残して意味があるのかなと思ったこともあったので、こうして素敵なコメントをいただけて感動しました…本当にありがとうございます!!