江戸創業「谷屋呉服店」の文化財の蔵「夢紫美術館」を見学 -小見川⑻
小見川で、国登録有形文化財に登録されている谷屋呉服店の蔵。「夢紫美術館」として開放しており、私も探索の途中、少し立ち寄りました。
小見川「谷屋呉服店」
千葉県香取市小見川581。新町通りに面している「谷屋呉服店」へ。
建物にも、創業嘉永元年と書いてある。また、ホームページに歴史がまとめられているので引用する。
谷屋は現在の店舗の地、千葉県香取市小見川で江戸時代の1848年(嘉永元年)に創業しました。
創業時は小見川藩の地で、東北地方や近隣の米や醤油などが利根川を経由して江戸に運ばれたことから、中継地として大変栄えた歴史があります。
呉服商として創業した谷屋呉服店。新町通りは、旧銚子街道沿いで古くからこの辺りも栄えたようだ。
現在、スタジオ写真も完備しており、成人式の前撮り撮影として地域最大のフォトスタジオを運営しているという。時代の変化に合わせて事業内容も変化しているようだ。
店舗の隣にある土蔵が国登録有形文化財。
土蔵は明治初期の建築で、切妻造平入、瓦葺2階建で、白漆喰塗り、店舗側の東面に入口を設ける。現在も店舗では呉服店を営業しているが、土蔵は夢紫美術館として、当主が復活させたアカニシ貝による貝紫染色の技法や作品の展示をしている。
水曜日が休館日。見学は無料なので私も見学してみた。水運で発達していた小見川の商家を代表する谷屋呉服店。見学できるのは凄く嬉しいですね!
夢紫美術館を見学
店舗に入って、消毒などを済ませてから見学させていただきました。店舗と繋がっている土蔵の入り口。内蔵ですね~
金庫も古そう。
急な階段を登って土蔵の二階へ。
綺麗に改装されていて、さらに昔の道具も展示されていて見応えがある…
レジスター!このタイプのレジスター、たまに見かけるけど綺麗に残っていてテンションが上がる!
圓と銭の時代。「Yamato」と書いてあるがレジスターのブランド名かな?
蔵の階段。意外とこの場所を見学している人は少なそうなので、もっと多くの人に知っていただきたいな~
大正14年の小見川裁縫業組合の定価表。裁縫業組合という団体が存在したのも初めて知った。
築120年の土蔵を改造した、50平方メートルの小さな国内で唯一の私設染色美術館。
色の宝石といわれる貝紫染色の呉服や絵など染織工芸品を収蔵しています。巻き貝のパープル腺にある色素を紫外線にあて、紫色に染め上げる技法を復元しました。
土蔵の見学、短い時間でしたが楽しめました!ぜひ小見川の観光の際には立ち寄ってみて下さい~
(訪問日:2021年7月)
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