「銀座通り」黒部川沿い、料亭が立ち並んでいた川端通りの商店街 -小見川⒀

「銀座通り」黒部川沿い、料亭が立ち並んでいた川端通りの商店街 -小見川⒀

小見川探索の最後は、黒部川沿いの川端通り。かつては「銀座通り」と呼ばれ、小見川の中で花街が形成され賑わっていたという商店街。現在も古い建物が街並みを彩ってます。

黒部川沿い「ちば醤油」がある通り

前回、本町通りを南へ進んだので今回は黒部川を南から北上して歩く。

黒部川沿い

左手にあるのは元肥料店?かつては多木肥料のホーロー看板が貼られていたようだ。

黒部川沿いの建物
元肥料店?

ふとわき道をみると、街灯に「田町」とあるのが気になった。地名?

田町

蔵と旧店舗が残る「ちば醤油」の建物。国登録有形文化財に登録されている。詳しくは次回の記事で紹介予定。

ちば醤油

その先に見えたのは陶器店「寺嶋陶苑」。

寺嶋陶苑

両サイドに店舗があるみたいだ。また、夏だからか金魚も販売されていた。
左に看板があるように、ちば醤油の商品もこのお店で買えるらしい。

金魚すくい

赤い橋は仲橋。

仲橋

橋を渡ると以前紹介した、高木パン店などがある通りに出る。お昼がまだだったので、高木パン店でパンを購入することにした。

橋を渡って

アーモンドのパンと前回食べて美味しかった右のレリーフというパンを購入。

お昼ご飯

散歩しながら手軽に食べられるお店があるのは嬉しい。

橋の向かいの細い道、建物の裏手にレンガ壁が一部残っていた。手前の店舗は既に閉店している。

奥にレンガ壁が
閉店している
Advertisement

川端通りを探索

グーグルマップに「川端通り」とある通り。鮮魚店「河内屋」は営業中。

鮮魚店
金親酒店営業中

国道356号へ出た。国道沿いにも個人商店が並んでいる様子。

国道356号

「田丸屋茶舗」は営業中。佇まいが素敵~

田丸屋茶舗

そして、なんとお店の横に「銀座通り」と書かれたレトロな看板が残っていた!可愛い~

銀座通り

白い鳩のようなイラスト。探したがここだけ残っているようだった。

かつてここが「銀座通り」だったことの証…

Advertisement

小見川「銀座通り」の現在

黒部川の西側の通りが「銀座通り」である。江戸時代から利根川水運の恩恵を受けて栄えたその中心がこの銀座通りで、大橋通り一帯の銀座通りにはかつて何軒もの大きな料亭が並び大勢の芸者さんが出入りしていたそうだ。

銀座通り

中央大橋から銀座通りを北へ進む。料亭の姿は見当たらないが個人商店の建物が現在も立ち並んでいて迫力がある。

まつや

洋装生地のまつや、ツガルヤ呉服店と衣料品店が多いのは芸者さんが多かったからだろうか…

ツガルヤ呉服店
更地になっている場所も

看板建築の「三光堂時計店」も閉まっている。

三光堂時計店

さらに大きな店舗の「ほすみ呉服店」。銀座通りに衣料品店が多いな~

ほすみ呉服店

向いには「仁木書店本店」。2012年には営業していたが閉まっている…

仁木書店本店
たばこのホーロー看板

斜め向かいには「ますや本店」。斜めの看板に惹かれるな~

ますや本店

その向かいには木造の店舗。かつての銀座通りの繁栄が蘇ってくるような景色。

歴史ある佇まい

電話番号は13番…若い電話番号なので名家だったのかな。

電話番号のホーロー看板

よく見たら、戸袋に文字が書いてあった。読みづらいが「ますや砂糖店」?

ますや砂糖店

各種砂糖を扱っている…と書いてあるが、砂糖の専門店が店舗を2つ持つほど砂糖は欠かせないものだったのだろうか。

書店と砂糖店
ますや本店

ますや本店の隣の建物。現在は民家として使われているようだが、昔の写真と変わらない姿で残っている。

かつてはどんなお店だったのだろう?格子の佇まいから元料亭?

格子

青銅の戸袋、持ち送りなど意匠が美しい…

戸袋

青銅の戸袋とコンクリート製の土台。黒部川の水害が酷かったための対策?

この建物だけ見ていると昭和初期にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。小見川の街中をじっくりと歩いて良かったと心から思った。

銀座通りを振りかえる。現在は歩いている人もほとんどいないが、この通りが小見川で賑わっていた通りであることを記録に残しておきたい。

銀座通り

銀座通りを抜けると以前紹介した橋の近くの目を引く建物へ。

この建物も元どんなお店だったのか私は分かっていないが、古写真を見ると元酒屋かな?

小見川の記事はこれで終わり。小見川について詳しく知らない方も多いと思いますが、かつては花街もあり賑わっていた街であることをこの場で残しておきたい。

 

(訪問日:2021年7月)

error: このコンテンツのコピーは禁止されています。