野田町駅跡とSLモチーフの街灯が並ぶ野田市駅前。 -野田⑿

野田町駅跡とSLモチーフの街灯が並ぶ野田市駅前。 -野田⑿

千葉県野田市、東武野田線野田市駅。その周辺は醤油工場の香ばしい香りと、ひっそりと佇む商店街が印象的な駅前だった。

見ているだけで心が温まるようなレトロな街灯にも注目。

流山街道

前回の「興風会館」から流山街道を南下し、野田市駅へと向かう。

流山街道

シャッターが閉まっている場所が多いが、アーケード商店街らしきアーケードの一部が残っている場所もある。昔は栄えていたのかな。

アーケード商店街が残る

一番印象的だったお店は、「かねこや洋品店」。アーケードがしっかりと残っており、ここだけ昭和の雰囲気。

かねこ洋品店

店舗入り口には「かねこや」の看板。そして雑多に並べられた洋服や雑貨が、どこか懐かしい雰囲気。

かねこや

野田市駅周辺で最も濃い昭和の商店だった…闇市というと言い過ぎかもしれないが、それくらい令和の時代も営業しているのが尊敬に値する佇まい。

かねこやは凄い!

感動していたら、かねこやの奥も気になった。どうやら煉瓦造りの壁が続いているようだ。舗装もされていない道で、奥に行ってみたい気分になる。

煉瓦が続く

「銘菓野田せんべい」が気になる「福田屋せんべい店」。野田の名物を購入できるみたい。他にお土産を購入する場所も無いので、ここで買ってみてもいいかも。

福田屋せんべい店

レトロな街灯

交差点を東へ。県道46号線野田牛久線を野田市駅方面へ進む。すると、陽も落ちてきてオレンジ色の光が浮かび上がってきた。

県道46号線

 

汽車との組み合わせは意味があるのだろうか?

昭和61年まで使われていた「野田町駅跡」がこのあたりにあるらしい。

素敵な光
玉切れの街灯も

オレンジ色の光は野田の雰囲気をさらに良くしている。都会ではあまり見ることができない明るさの街灯だ。

温かい気持ちになる

和泉屋旅館

途中で旅館を発見した。しかし、旅館らしき建物は残るがひっそりとしている。

和泉屋旅館

野田労働争議の際、右翼団体が宿泊したこともあり、昭和2年には乱闘事件になったとの情報があるので相当古い旅館であることがわかる。それ以上の情報は無い。

入り口
営業している雰囲気はない

その近くにある建物も、小料理屋だったりしたのではないだろうか。

小料理屋とか?
和泉屋旅館側面

野田町駅跡

うっすらと文字が見える碑には野田町駅跡とある。

野田町駅跡

野田市のホームページに野田町駅跡についての歴史が紹介されていた。それによると、明治44年(1911年)5月に千葉県営軽便鉄道として野田から柏間が開通した際にできたのが野田町駅だという。

その後、現在の野田市駅が昭和4年(1929年)に完成したのを機に、貨物業務を行うようになり、昭和46年(1971年)まで活躍していたらしい。現在は少しだけ廃線跡を見ることができるというが、ほとんど面影はない。こんな場所に駅があったとはびっくりだ。

 

キッコーマン工場

野田市駅前

東武野田線野田市駅前の一角は飲食店が並んでいた。18時頃、駅から帰宅する人々の姿が多い。

野田市駅前
不動産会社

中でも目立っていたのは「中華志津」。暗闇に光るネオンが神々しい。

中華志津
野田市駅前

野田市駅周辺は、もりの遊園地をはじめとして旧茂木佐邸など文化財がたくさんある場所だった。野田市駅前の商店街も、まだまだ昭和の雰囲気が残る商店があり、かつての野田町駅の名残を感じる街灯も印象的だった。

まだ行くことができなかった場所があるので野田市駅はまた訪れたい。

 

(訪問日:2020年9月)