【レトロ電柱】野田市駅周辺の美しい3本のレトロ電柱

レトロ電柱は、事前に調査して探す場合もあるが、他の目的で訪れた場所で偶然発見する喜びは最高だ。今回は、野田市駅から博物館、商店街を回っていた時に偶然見つけた3本のレトロ電柱。今までで一番驚いたかもしれない。それくらい、装飾も状態も良く残っていた。
①レトロ電柱:野田市郷土博物館前の公園
東武野田線「野田市駅」を降車。野田は、チーバくんの鼻のあたり。あまり知名度は高くないが、キッコーマンの本社があり醤油の街として栄えた野田には、見所がたくさんある。東武野田線を利用すれば、そんなに距離も遠く感じない。駅構内には、コインロッカーもあるため、とても便利な綺麗な駅だった。
野田市駅から、徒歩10分弱。入館無料の「野田市郷土博物館」へ。無料で邸宅内を見学でき、とても充実していた。

野田市郷土博物館を後にし、次は流山街道の商店街のある方へと向かおうと思った矢先。郷土博物館の隣の敷地には、神社と公園が一体になった不思議な場所があった。「茂木佐公園」と「金賽殿本社」。かなり古そうな場所だな~と思っていると、
公園の入り口に、古めかしい一本のコンクリートの棒が!

全く事前知識が無かったため、かなり驚いた。公園には元気よく遊ぶ子供や談笑している母親たちが多数いたが、そんなのもお構いなしに驚き、カメラを構えた。

プレートは外されており、銅線がむき出しに。

レトロ電柱ではお馴染みの、中央にあるデザイン。他の場所のレトロ電柱と比べると、ちょっと縦が長い気がする。

裏にあるプレートも外されており、中の空洞部分が丸見え。プレートはどの会社で製造されたのかがわかる貴重な資料なのだが…

表は、銅線がかなり剥き出しの状態に。交通量が多いためか、接触が多いのか…

しかし、レトロ電柱の下部は、ここまで綺麗に残っているか!というくらい埋もれることなく、最下部の様子まで確認することができる。嬉しい。他の場所だと、大体下は見えずに埋まっている。

さらに!注目したいのは、レトロ電柱の最上部にある装飾。これは初めて見るタイプ。
今までの松戸や船橋で見かけた装飾とは異なっている。地域制が表れてとても興味深い。

小岩のレトロ電柱と似ていて、中間部分に一本の線。

郷土博物館のあたりは、レトロ電柱があってもおかしくないほど、歴史的な価値が高い建物などがある。この場所以外にもまだまだあると確信した。


関係ないが、公園内にあった井戸?に模様がついていたのが素敵だった。
②レトロ電柱:キッコーマンの駐車場
とりあえず、野田市郷土博物館から流山街道の方へと向かった。道路は整備されて、とても広いので、こんな場所にレトロ電柱があるわけないと思っていたら、駐車場のフェンスに隠れてあった。

夕方というのもあるが、レトロ電柱自体に黒い蔦が絡まって真っ黒なレトロ電柱になっている。


フェンス越しになってしまうが、プレートは無し。

中央にあるデザインは、確認できた。縦に割れているのが気になるが…

下部は、ほとんどが地面とコンクリートの塀に埋まっている。塀を作る際に、邪魔にならなかったのだろうか。残しているのが凄い。

③レトロ電柱:商店街
流山街道から、少し西側にある商店街。と言っても、現在はほとんどお店はシャッターだが。
歩いていると、突然左側に何かパワーを感じた。レトロ電柱だった。最近、レトロ電柱を瞬時に見つける能力を手に入れたのか、反応が早くなっている。
「野田市消防本部 野田市消防署中央分署」の近く。

ここは電柱二本に囲まれているため、見逃しやすい。

下部は埋まっていたのかな。黒くなっている部分が最近まで埋まっていたのかもしれない。

銀色の塗装がハッキリと残っている。

追記:3本のレトロ電柱がキッコーマン本社の近くに
帰宅してから、調べてみたら、キッコーマンの本社の近くに3本。レトロ電柱が並んでいる通りがあった。しかも、上部には装飾が残っており、とても状態が良い。近くを通ったのに、見つけられなかったのが悔しい。また機会があったら探索したいと思う。
(訪問日:2020年9月)
-
前の記事
裏新町から宮小路。文化財の建物から刀の博物館 -佐倉⑼ 2020.10.09
-
次の記事
大正13年開業の「小湊鉄道」の素晴らしい車窓の旅 -養老渓谷⑴ 2020.10.10
コメントを書く