野田の花街の歴史を辿る。老舗の割烹「千歳家」と「川長」が残る
野田の花街の歴史について、今回はその当時の面影が残る料亭を撮影に。すると、風俗営業(料理店)と記載された証拠が残っていました。
醤油事業で大勢の人々が労働していた野田。花街や赤線といった色事が発展しても不思議ではないはず、と調べていると情報は少ないものの面影を感じる場所があります。
野田の花街の歴史
野田の花街について、以前2020年の夏に少し調べたことがあります。その際は、映画館があって一番の賑わいがあった商店街「野田一番街」周辺に赤線的な飲み屋があったそうですが、その面影は一切残っていません。
→野田の花街の歴史と新道通り。かつての「野田一番街」は現在… -野田⑸
今回の探索で地元の方に伺うと、古語のお店が芸者を呼んでいたそうで、特にエリアとして花街が存在したようではないみたいです。
まだ確固たる資料を見つけられていないので、見つけ次第また追記します。
割烹「千歳家」
千葉県野田市中野台346。今回訪れたのは割烹「千歳家」。うなぎ料理店として人気で、予約で満席になるほど現在も人気の老舗。裏手に駐車場がある。
緑豊かな松の木が並ぶ庭。高漆器ホームページが無いが、「老舗食堂」さんの記事が詳しくまとめられています。→醤油の街の絶品鰻 @千歳家 / 千葉 野田 1924年創業 (大正13年創業)
創業100年近く!大正13年になるのですね。
私が気になったのが、店の入り口ではなく脇にある裏門のような場所。
なんと、古いガラス看板が残っていた。夜になったら明かりが灯るのでしょうか。これは渋い。
しかも、18歳未満の方はお断り。野田警察署管内。やはり、芸者さんを呼んで大人が楽しむ場所だったのかな…でも8歳にも見える。
野田の花街について証拠が残っていないと思っていたけど、歩いて見ないと分からないことばかり。今度は鰻を頂いて、お話を伺いたい。
それにしてもなんて粋なガラス看板が残っている門なのだろう。千歳家旧門に心惹かれる人は私だけではないはず…?
料理店「川長」
もう一つは、野田市駅の方面、県道80号沿いにあるこちらの建物。
店舗入り口の脇にもう一つ門がある。2012年のストリートビューを見ても看板が無くなっているので閉店してから時間が経っているのだろう。
横に門があるのが不思議だな~と思っていたら、奥の建物にも入り口があった。窓が少ないし、奥にある建物はまた別のお店だったのだろうか。気になる。
キッコーマン労働組合の建物のすぐ隣なので、昔はキッコーマンで働く人々で賑わったのかな。
改めて、表側の入り口を見ていたら…
千葉県公安委員会許可、風俗営業(料理店)の鑑札プレート!!
これは花街に関係しているに違いない。が、川長についての情報が見つからない。
(訪問日:2021年10月)
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