「根津教会」大正時代の教会建築と戦前の建物が残る根津の街並み

「根津教会」大正時代の教会建築と戦前の建物が残る根津の街並み

東京都文京区根津1丁目。根津神社からも近い住宅街の中に、一軒だけ洋風な建物が見えた。日本基督教団の「根津教会」である。

根津教会は、大正8年に建造された歴史的建造物。都会に残る貴重な教会建築を紹介する。

根津1丁目のおもかげ

かつて根津遊廓もあったということについては前回の記事で触れた。

根津神社を後にし、不忍通りを歩いているとぱぱす薬局根津店の横に細い道が繋がっていた。このあたりは戦災を免れたため、戦前からの建物もまだ多く残っているエリアらしい。

戦前からの建物も多い

細い道を住宅街の中へ進む。長屋のような隣同士がくっついている建物が、下町らしさを感じる。防火の観点から、こうした建物は次第に取り壊されるだろう。

下町感のある建物

玄関に注目してほしい。それぞれ入り口の扉の上のデザインが違っている。こちらは松のデザインのような欄間。残念ながら照明は無いが、その跡が確認できる。

松のようなデザイン

こちらは扇のようだ。電球がついている。

扇みたい

3つ目は金箔の様な金色の壁が目立つ。どこか品を感じるのは、かつて近くに遊廓があったからだろうか。

金箔みたい

根津教会

根津教会は、先ほどの長屋の建物の隣にある。とんがり屋根が遠くからでもよく目立つ。

根津教会

大正8年(1919)に建てられた西洋館スタイルの礼拝堂。当初の名は「本郷福音教会」。木造平屋建てであるが、関東大震災、戦災も免れ、現在もその姿を留めている。

100年以上前の木造建築

平成13年(2001)に、建物だけでなく門と塀も国の登録有形文化財に登録された。

国登録有形文化財

煉瓦の塀や門も、多少の傷やへこみがあるが、かえって当時の様子を知ることができる。

設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。日本で数々の西洋建築を手がけた建築家で、ヴォーリズ建築は日本各地に残っている。教会建築では、市川市でも見たことがある。

ヴォーリズ建築

丸窓が美しい。室内にはステンドグラスなどもあり、当時の真間残る装飾品なども多いという。

丸窓

赤い三角の屋根の塔が、ランドマーク。周囲には高い建物が無いので、とても良い景色だ。

赤い三角屋根

奥に長い建物のつくり。昔は幼稚園も併設されていたのだとか。

奥へ続いている

根津神社周辺は、根津教会だけでなく戦前からの建物が多く残っている貴重な場所だ。令和の時代でも変わらずに残っている街並みに感動する。

 

(訪問日:2020年9月)