成田山公園傍の老舗料理店「名取亭」。歌舞伎界の名門も通う隠れ名店 -成田⒂

成田山公園傍の老舗料理店「名取亭」。歌舞伎界の名門も通う隠れ名店 -成田⒂

老舗のうなぎ屋「名取亭」。観光客で賑わう表参道ではなく、成田山公園の東側、奥地にひっそりと佇む老舗料理店だ。知る人ぞ知る名店、という雰囲気だった。

東参道から名取亭へ向かう道

千葉県成田市寺台575。今回は、成田山公園の東側にある「名取亭」を紹介する。

まずは前回の記事の続きで、東参道を歩いていると「名取亭」の大きな看板が目に入る。

名取亭の看板

しかも道の両側に設置されていて、ここから名取亭へ行かざるを得ないような雰囲気。元祖いんろう漬け、成田公園割烹名取亭…なかなか気になるキーワードなので看板通りに進むことに。

成田高等学校の東側の坂道を登っていく。千葉県指定史跡の小野派一刀流祖である、小野忠明と二代目の小野忠常の墓は左手の階段を登った先にあるようだ。

墓80m先

右手には佐原屋製麺工場。ゴミステーションには、コンクリート製ゴミ箱が現役。

コンクリート製ゴミ箱

そしてしばらく歩くと、下り坂に。左手に名取亭の美しい庭が見えてきた。

紅葉の季節

正面には名取亭の駐車場の看板。第2駐車場が右手に、成田高等学校の寮もある。

名取亭の看板

左手に第一駐車場。そして案内図の看板があった。

案内図

左から、はなれ、鶴の間、新座敷に新館、本館、売店、小部屋、別館と広い敷地。現在もすべての部屋が使われているのかは分からないが、売店のスペースが喫茶店のようなスペースになっている。

はなれ?
鶴の間
新館?

今まで名前は聞いた事があったが、実際に訪れるのは初めて。成田山公園の奥地にこんな素敵な料亭があるとは知らなかったな。

Advertisement

名取亭に到着 料理店の鑑札も?

名取亭の正面入り口。

名取亭 入り口

趣のある木造建築に相反して、可愛らしい手描きイラストのポスターがたくさん。老舗だけど入りやすそうな雰囲気だった。

創業102周年!鰻増量キャンペーンが開催中とのこと。
創業は、大正9年(1920)。大正時代から変わらず、建物もほぼそのままだそうだ。

名取亭の看板

鰻料理をメインに川魚料理、天ぷら、甘味処としても人気。さらに、お店の目の前の池の錦鯉にあげるエサも購入できる。

アイスや錦鯉のエサなど

「旅ぐるたび」に名取亭の詳細がまとめられている。歌舞伎界の名門や落語家も通うという知る人ぞ知る名店で、離れの鶴の間は美しい日本庭園を眺めながらお食事が楽しめるとあり、歌舞伎役者のご一家もよく利用されるそうだ。私もいつか利用してみたい…

元祖いんろう漬けの木製の看板も掲げられていた。調べても古い情報ばかり出てくるが、今も販売されているのかな?

いんろう漬け

驚いたのが、軒先にあった鑑札!!
千葉県公安委員会許可 風俗営業(料理店)。

料理店の鑑札

名取亭でこの鑑札があることを注目している人は少ないのか、全く知らなかった。大正時代からの歴史ある料亭だったら存在してもおかしくはないが…
芸者さんを呼んで賑やかな宴会が開催されていたのだろうか。

しかし気になるのが、昭和初期に松井天山によって描かれた鳥瞰図には名取亭の姿が無いこと。名取亭の奥にも料亭のような建物が立ち並んでいるのだが、その建物も描かれていない。

昔から変わらずこの場所で、というのに何故だろうか。故意に描かれなかったのか、描き忘れてしまったのか…

Advertisement

「名取亭」で一休み

休憩がてら名取亭で一休み。鰻は手が出なかったのでまた別の機会に…(泣)

かき氷も!

11月、今月のおすすめメニュー。

今月のおススメ

次回はお座敷で美味しい鰻を頂くのだ…ガラス越しに素敵な部屋が見える。

店内にも古い招木札がずらり。

招木札

先ほどの案内図で売店となっていた場所が喫茶スペースになっている。机や椅子がモダンなデザインで、流石、大正から愛されてきた老舗の風格を感じる。

店内の様子

注文したのは、湯ぜんざい(880円)と水信玄餅(650円)!

甘味メニューから注文

成田で水信玄餅って珍しい~
なんと、成田山の井戸水からつくる特製の名物だそうです!

水信玄餅

見た目も涼やかで、大きなぷるぷるのお餅!つるっとした食感と上品なきな粉、黒みつがマッチしています。美味しい。

喫茶スペースから少しだけ見える座敷の入り口。

唐傘天井が立派

四季折々の景観を見ながら、落ち着いたお食事が楽しめる名取亭。

外にも木札がたくさん

無料送迎も実施されているようです。

北総エリアの老舗を紹介する「老舗さんぽ」によると、大正9年に「割烹料亭」として創業したが、それ以前から成田山詣でやお花見に訪れる人達のために茶屋を長く営んでいたそうだ。

 

(訪問日:2021年11月)