成田と言えば鰻!「川豊本店」の鰻を食す。でもなぜ成田=鰻なのか?

成田と言えば鰻!「川豊本店」の鰻を食す。でもなぜ成田=鰻なのか?

千葉県の成田山新勝寺と言えば、が有名!参拝のついでに鰻を食べるのも旅の醍醐味である。それは江戸時代、成田山詣が流行していた時から続く伝統だ。

最近、私も成田山へ調査に行った際に、鰻を頂く機会ができた。私にとっては初の成田山新勝寺の鰻!その紹介をしようと思う。

 

しかし、なぜ「成田山新勝寺=鰻」なのか?成田山新勝寺と鰻の関係性についても調べてみた。

 

成田山新勝寺へ!

成田山新勝寺は、千葉県成田市に位置し、パワースポットとしても注目されている。アクセスとしては、京成成田駅、JR成田駅、また駐車場に車を停めて散策するのもちょうど良い観光地になっている。

 

賑わう参道

関東屈指の参拝客を誇る成田山新勝寺は、社寺としては明治神宮に次ぐ全国2地の参拝客らしい。確かに、お正月の初詣は物凄い人だとよく聞く。また、節分の際は、豆まきが盛大に行われているのを見かける。

初代市川團十郎が、成田山新勝寺に祈願をしたというエピソードから、歌舞伎と成田山新勝寺との関係性もとても深く、「成田屋」の屋号を現在も受け継いでいるのは有名。また、江戸で秘宝の出開帳がよく行われていたことなども関連して、江戸時代には成田参詣が大流行した。その盛況ぶりが何百年経った今も続いているのは本当に凄い。

参道には、様々なお店が並んでいて散策しているだけでも楽しいのだが、その三分の一が鰻を取り扱った料理店というのは驚いた。

私も参道で鰻のお店を選ぼうとした際、どのお店もとても魅力的で選ぶのに時間がかかってしまうほど。

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「川豊」で鰻

参道をしばらくウロウロして最終的に決めたお店は「川豊」。せっかくならば人気が高いお店で食べてみたいと思ったからだ。

 

川豊本店

以前、中学生の自由研究時に日本橋から成田山新勝寺まで、実際に歩き、江戸時代の人々の成田参詣を体験したが、鰻だけは食べなかった。正確には金欠のため、食べれなかったのだが、後々とても後悔をしたので、次に訪れたら食べようと思っていた。

土曜丑の日は忙しそう

今回訪れた日は、年で最も鰻の需要が高まるであろう日。たまたまその日に訪れることになったのが、お店の前には今か今かと並ぶ行列と、報道関係者の姿。なんだかお祭り騒ぎのよう。

おお~!鰻!

しかし、川豊では待ち時間をスマートフォンで確認できるようになっていた。これがとても便利で、密になる必要もなく、スムーズに店内へ。

 

川豊本店

営業時間:10時~17時

ホームページ:http://www.unagi-kawatoyo.com/

川豊本店の建物は、もともとは旅籠として使われていた明治44年(1911年)の木造3階建ての建物。令和元年には登録有形文化財にも指定され、古い建築が好きな方にとっては見逃せないつくりになっている。ちょっと離れて建物の全体像を見ると、2,3階の窓が渋い。

明治44年の建物
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鰻とご対面!

2階のお座敷へ。階段は、かなり昔から変わっていないのか、急勾配。これはスタッフの方は大変そうだなと…

急勾配な階段

2階は座敷が広がっている。参道側の席から見る景色は、江戸時代の旅人気分を味わえるらしい。

部屋も落ち着く雰囲気

注文したのは「うな重2/3尾(2,700円)」

 

うな重2/3尾(2,700円)

店内はかなり混雑していたが、思ったよりも回転率は良さそう。待ち時間も気にならなかった。

いよいよ、鰻とご対面!うわ~!輝いてる。

念願の鰻!

鰻は、ビタミンAとEが大量に含まれていて、栄養満点の食材!そして食欲をそそる香りが、旅で疲れた江戸っ子を癒していたのだろう。私も調査でかなり歩いているので、鰻を食べて心も体も満たされた気がする。

とても美味しそう!
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なぜ、「成田山新勝寺=鰻」?

江戸時代、成田山新勝寺へ参拝する成田参詣が大流行したと書いたが、その影響で門前町が発達。成田は利根川や印旛沼などが近いこともあり、川魚が豊富に獲れたこと。また平賀源内が「土用の丑の日には鰻を」と宣伝文句をつくったことがきっかけになり、江戸では鰻人気が高まったのだとか。

成田と鰻の関係性について調べていて、平賀源内が登場するのはとても面白い。中学生からの念願であった成田参詣と鰻の組み合わせを堪能できて、とても満足。この後の成田の調査もとても捗った!

 

 

その後、成田山の表参道についての記事はこちら↓

表参道の裏道って気にしたことある?成田山新勝寺、老舗旅館の裏側にあるディープな歴史

成田の赤線についてはこちら↓

【成田・赤線】成田は表参道より新道通りの歴史が濃ゆい?!赤線が存在した花崎町

 

(訪問日:2020年7月)

 

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