成田山参道のレトロ建築巡り。病院、旅館、看板建築… -成田⑿

成田山参道のレトロ建築巡り。病院、旅館、看板建築… -成田⑿

電車の時間潰しの際に、成田山新勝寺の表参道を探索。以前、表参道の歴史については記事にまとめたが、今回はその記事にまとめていなかった建物や今は無き建物の跡地を30分の時間制限の中で歩きました。→表参道の裏道って気にしたことある?成田山新勝寺、老舗旅館の裏側にあるディープな歴史 -成田⑴

成田「渡辺医院」

千葉県成田市花崎町533−8。成田駅から成田山新勝寺へと向かう表参道を少し歩いていると、右側にひっそりと佇む病院「渡辺医院」がある。

渡辺医院

普段色々な病院建築を見ていると、この渡辺医院の建物も年代物なのではと疑いの目を向けざるを得ない。上から新しく外壁が塗装されいるのでは?

病院建築?

特に気になったのは入り口の天井にある丸い照明。こういう造りをするのは昭和初期の病院建築の特徴では?競争が激しい表参道で、奇跡的に残っているのが凄い…

モダンな建築

2階のバルコニーも良いなあ…情報があまり無いので、建物がいつ建てられたものなのか、わかったら追記したい。

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成田、表参道の古き良き街並み

続いて表参道を歩いていて気になった建物を紹介。左手にあるのは「斎藤商店」。

斎藤商店

お土産などを販売しているお店。左奥に、石造りの蔵が見えるのが気になる。昔は手前に「人見商店」があったのでその蔵だと思う。

2012年のストリートビュー

表参道は、拡幅工事によって昔からあった建物が次々と後退させられており、現在は新しい建物が多い。景観に馴染むように新しく造られた外観…表参道の交通量の多さを考えると仕方がないことかもしれないが、毎回、車の交通量が多いなと感じる。こんなに参道を車が通り抜けるところも少ないのでは?どうにかならないのかなと思うんだけど…

カーブ沿いに建つ、「山田刃物店」はかろうじて残っているが、ここもいつまで残っているか不安な建物。

山田刃物店

刃物店だけど、たばこのショーケースが健在。上部が木製でガラスがはめ込まれているのは古いな~

たばこのショーケースも

その先にあるのが「阿波屋」。2012年で既に閉店しているようなのでよく分からないが、蕎麦屋?鰻屋さん?

阿波屋

2階の窓が開いているので覗いてみたが、料亭のような素晴らしい和風建築だった。

現在も表参道で営業している鰻屋「菊屋」と親戚のようなので鰻屋?の説が可能性高そう。素晴らしい佇まいなのでこれからも保存して欲しい。

表参道沿いに残る病院

漢方薬局「下田康生堂」。江戸時代から続く老舗で、看板建築のような堂々たる外観に惚れる。

下田康生堂

坂の上から表参道を眺める。交通量が多いので迂闊に撮影できないのが難点だけど、やっぱり好きな街並み。これからも変わらずに…

表参道の街並み
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梅屋・大野屋旅館

変わらないでいてほしいと思うけれど、時代の流れには逆らえないもの。旅館「梅屋」は、以前の記事にも書いたけど建替え工事中。

旅館「梅屋」

昭和初期の木造3階建ての旅館の建物は、新しくオシャレな建物に…

さらに、その隣にあった「大野屋旅館」まで…この時はまさか、数か月後に解体されるとは知らずに建物を撮影していた。

大野屋旅館

私が最後に見た大野屋旅館の姿…もしかしたら呼ばれていたのかもしれない。解体を知った後に行った時は既に、望楼の窓が外されていた。

木造3階建て

江戸時代、庶民は成田講中として、成田街道を歩いて成田山新勝寺へ参拝に訪れた。講中というのは、地域や職場などの単位で、そうした講の定宿として梅屋や大野屋などの旅籠が表参道沿いに並んでいる。

2021年7月

しかし、そうした旅館建築も築100年以上経ち、現在は取り壊しに…大野屋旅館は現在解体工事中である。

また、並びにあった「ひしや旅館」もひっそりと姿を消していた。2021年に取り壊しになったようだ。

成田周辺に残っている旅館、少なくなってきた…後悔しないように記録、宿泊したい。

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焼失した看板建築跡地へ

また、2021年2月に火災により焼失した看板建築の跡地へ…【東参道】見ないと損!レトロ建築!成田山新勝寺の東、田町商店街。※大徳薬局は焼失 -成田⑺

成田市田町

ああ、この場所に貴重な看板建築が存在したのに…

焼失後

1年前に訪問した時の写真。右が「大徳薬局」、左が「大徳書店」。

2020年

看板建築マニアであれば一目見たかったと思うくらい貴重な看板建築だったのに。もう二度と見れないなんて…火災の報道を聞いた時はショックで仕方が無かった。

何も無くなってしまった

ただ、建物がなくなったことで新たに見えるものもある。間に側溝、しかもこの石の感じからして古いものらしい。

古い側溝

向かい側には昔銭湯も存在したので、水の流れが銭湯の方に向いているのは納得する気がする。

また、周辺にある田町商店街の看板も炎に包まれたのか曲がっていた。

ぐにゃっとしている

電柱の田町の表示看板も煤けていた。それだけ火災が酷かったのだろうか。

何となく放火なのではと思ってしまうが、こういう廃墟の建物は狙われやすいので、建物好きとしては一期一会であることを覚悟しながら撮影しなければならない。

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旅館「はま屋」

東参道にある、旅館「はまや」。こちらは奇跡的に残っている、木造2階建ての旅館建築である。現在は食事処として営業中。

旅館「はまや」

見事な佇まい…コロナの影響で宿泊は休業中らしいが、建物内を見てみたいとずっと思っている。

かと言って一人でこういう場所でお食事を頂く機会も逃してしまっているが、早く行きたいなと思っている。実現しなければ。

お土産も

はま屋の辺りも駐車場、更地になっているところが多いが、並びには昭和初期と思われる病院建築「三須歯科医院」の建物も数年前まで残っていた。

一度見てみたかった…

また、最後に表参道の裏道を通っていると、素敵な出会いが!

表参道の裏道

天理教の門柱、鉄製のアーチが架かっているんです!これは貴重。

鉄製のアーチ

千葉県ではこれを含めて2か所しか見たことが無い。昭和初期の遺構である。天理教の建物も古そうだな~

また、成田駅前のロータリーにあるバス乗り場に「長太郎CC」と名があった。

長太郎CC

以前、西船橋の記事を書いた時に「長太郎ビル」を取り上げ、長太郎カントリークラブの存在を知ったが、ここに名前があるとは知らなかったな。

成田も何度も歩いているが新たな発見があって楽しい。

 

(訪問日:2021年7月)

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