【奥山広場】成田山新勝寺の裏、不思議な広場に日本随一の易断所(占い)-成田⑶

【奥山広場】成田山新勝寺の裏、不思議な広場に日本随一の易断所(占い)-成田⑶

奥山広場って知っていますか?成田山新勝寺の裏側にある、表参道とはちょっと雰囲気の違うお土産屋さんが並ぶ場所。階段や三角の広場には、様々な出店が…

しかし、シーズン外である時に訪れるとひっそりとした建物が並び、まるで廃墟のような静かさ。今回は敢えてそんな風景を楽しんでもらおうと思います。

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出世稲荷参道

成田山新勝寺の本堂から、左手にある階段を登と「出世稲荷」がある。出世稲荷は、商売繁盛・開運成就・火伏せといったご利益があるとされていて、お正月には行列ができるほど。1888年に再建されたお堂も合わせて必見。

今回紹介したいのは、出世稲荷のすぐそばにある長い階段。お正月は大変賑わっている場所みたいだけど、夏に訪れると異様な空間に見える。

 

出世稲荷の隣の階段

まるで地方のシャッター商店街。初めてこの風景を見た時は、すべて閉店してしまったのかと、勘違いしてしまうほど。

シャッター商店街のよう

この構造、建物はかなり古いんじゃないかな。この出店ができたのはいつだろう。設備もギリギリの状態な気がする。

寂れた建物たち

階段の一つ一つに出店が並ぶ様子は、お正月のシーズンは圧巻だろうな。1月いっぱいは営業しているみたい。

下まで続く出店

富士フイルムのフジカラーの看板。写真に関係するお店なのかな?

フジカラーの看板
松岡売店

いなりやの「コヨミ」は、暦、カレンダーの販売ということかな?確かに新しい年の始まりにコヨミは必須。

コヨミ?

シャッターの前に無数のレトロな電球。夜に点灯していたら幻想的な風景になりそう。

レトロな電球

成田山、出世稲荷参道とある。出世稲荷への参詣もこの道から行くことができる。

下田商店

階段は50メートルほど。階段の下から上を見上げてみると、かなりの数のお店が所せましと並んでいる。決まった時期にしか開かないシャッター。その時を待っているかのように、静かに眠っていた。

下から見た
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奥山広場(成田山新勝寺)

階段を降りると、三角形に広がる広場「奥山広場」へ。下の写真は、階段の上から撮影したもの。真ん中の窪みは、以前は子供向けのカートみたいな広場だったのではないかと想像する。

上から眺めてみた奥山広場

奥山広場は、飲食店や、お土産、占いなど様々なお店が並んでいる。しかし、ここも夏はシャッターが降りているようだ。

山田屋、戸田食堂、のり武、、などは飲食店だろう。がんばらやが気になる。

飲食店が多い

「わたなべ」は、お土産を販売していた。時折立ち止まっている観光客の方がいたが、成田山の裏でお土産を購入できるのはここだけなので貴重なお店かも。

「わたなべ」は営業中
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飲食店が並ぶ

飲食店は営業していないけど、残っている看板から想像する楽しみ。手描きなのか、勢いがあるメニュー看板が良い。そばから、カレーライスまで何でもそろっている定食屋といったところか。

ひたち屋

北須賀家では、うなぎも提供しているのか。表参道では混んでいる場合、裏の奥山広場で食べるのも良いかも。

北須賀家
閉店のお知らせ
一平

「ますだ」は営業中。夏の風物詩かき氷も販売している。

隣は「出口」。出口とわざわざ記しているのが、この奥山広場が周囲とは断絶された不思議な空間であることを強調しているよう。

出口
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レトロな公衆電話

ここだけ赤い文字で「公衆電話」。現在のように携帯電話が普及していなかったころから、人々に重宝されていた場所だということがわかった。

公衆電話

シャッターが閉まっていないので、現在も利用できる。天井にはレトロな丸い電球。でも、夜は心細い気がする。

レトロな丸い電球

「この街で、きょうも公衆電話は心と心をつなぎます。」

…公衆電話がこんなにも各地から減少する時代になるなんて思いもしなかっただろうな。

公衆電話
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易断所-奥山広場

成田山新勝寺の大本堂の裏にある易断所(えきだんしょ)。現在も10軒ほど営業しているみたいで、テレビなどでも注目される有名な方も。日本最高峰の占い師もいるとの噂。

易断所の営業は、9時~16時と言われている。この日も、易断所の周辺には人だかりが。占いの順番待ちをしている方が椅子に座っていた。シャッターが広がる奥山広場でも、易断所は年中無休のよう。

易断所

実は「易断所」という言葉自体、初めて聞いた。江戸時代から存在した言葉らしいが、現在の私たちにとっては馴染みが無い言葉。ここ成田山新勝寺ではそういった江戸時代の名残が残っているのかもしれない。

奥山広場入り口

「奥山広場 食事・みやげ・うらない」

奥山広場の「奥山」は、いろは歌から、無情なこの世を、越えにくい奥山にたとえた言葉から由来しているらしい。奥山の意味を知ると、この場所が易断所として有名なのもなんだか納得がいくような…

私も人生に迷いが出たらまた来よう。

 

(訪問日:2020年7月)

 

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