【成田】意外と知らない!成田山新勝寺参道を曲がれば花街の残り香

【成田】意外と知らない!成田山新勝寺参道を曲がれば花街の残り香

人が集まる場所に花街の歴史あり。昔は多くの人が成田山新勝寺へとはるばる参詣に来ていた。参詣の道は成田街道として現在も残っているが、船橋宿にあった遊郭、海神新地は有名な話だ。

 

そして目的地である成田山新勝寺にも花街はあった。現在は陽に当たらない路地であるが、看板や建築から当時の花街の残り香を辿る。

この記事の続き、成田の赤線についての記事はこちら

【成田・赤線】成田は表参道より新道通りの歴史が濃ゆい?!赤線が存在した花崎町

 

成田山新勝寺へと向かう前に…

成田山新勝寺へは、初詣で訪れる人も多いのではないだろうか。自家用車を利用する方は駐車場へ。一方、公共交通機関を利用する方は、成田駅で降りて参道を通ると思われる。

 

成田駅はJR成田線と京成本線が通っている。都心からも京成線を使えば、

参道の両脇には目を引かれるお店が並ぶ…

 

成田山新勝寺参道

が、いつもとはちょっと違った道を通ってみてはいかだろうか。参道は車通りも多いし、参拝客で賑わっている。しかし、そんな喧騒とは真逆の抜け道が参道の裏にあるのだ。

 

新道通りへ

成田駅から表参道通りへと進むのではなく、表参道通りの左手の方に権現神社が見える細い道がある。そこが「新道通り」と呼ばれる道である。花街に関する場所では、よく「新道」「新町」との名前が見られる。詳しくはわからないが、ここ成田でも同じような匂いがした。

 

新道商店街の看板

新道通りを進むと、木造の古い建物が見えてきた。「お食事処 東洋」

 

お食事処 東洋

光も良い加減に入り、雰囲気のある佇まいが伝わってくる。

そして同じ建物を回ってみると、「パブスナック 東洋」の看板。

昼と夜でお店の顔が変わるのだろうか。とても興味深い。切って張り付けたような看板の文字が可愛らしい。

 

パブスナック 東洋

そしてパブスナック東洋の建物をよく観察すると、扉の部分が斜めの取っ手になっている。

これはカフェー建築などでよく見られる様式。
二本の斜めの取っ手と、ショーウィンドウに置かれた瓶がお洒落だ。

 

パブスナック東洋の口コミを見てみると、「銀座の老舗を凌駕する本物」「マスターのつくるカクテルが最高」といったかなり高評価の口コミばかり。外観だけでなく、お店自体もとても満足度の高いものなのだろう。とても気になる。

 

新道商店街の看板とパブ東洋

東洋の近くの建物も、木造で立派。2階部分がせり出している。

ピンクの飾りが鮮やかに映る


東洋の建物がある道を抜けると、表参道に出る。

表参道から少し入るだけでこんなに素敵な場所があるなんて気づかなかった…

 

奥は表参道

もう少し周囲を散策してみる。

 

可愛らしい建物ばかり…

新道通りを歩きつつ、細い路地を入ると可愛らしい建物に遭遇。

 

壱番館

全体が茶色と白で包まれた、お菓子の家のようなメルヘンな建物。今は廃墟と化しているが、、

「壱番館」と書かれた看板も、文字と青のシックな色合いが素敵だ。今まで出会った建物で一番好みかもしれない。とにかく可愛い。イメージとしてはシルバニアのお家に似ている気がする。

 

窓枠も、ランプも。どんなお店だったのだろうか。今は人目につかずひっそりと佇んでいるのが惜しい。

 

その隣も和風の建築。「旅館 福一」の看板が左方向を指している。

 

旅館 福一

旅館の姿は見当たらないが、成田参詣の人のための旅館だったのだろうか。

 

壱番館の隣の建物は、小料理屋だったようだ。うーん、旧字体なのか読みづらい店名だ。


細い路地を道なりに進むと、丸い窓が特徴的な建物を発見。よく見てみると、窓の細工と欄間の細工が凝っている。

提灯や看板がかかっていたのではないかと思う、チェーンがぶら下がっている。丸い窓枠は黄色で、水色の格子が繊細なデザインであることがわかる。

小料理 七五三

かろうじて確認できた文字から「小料理 七五三」だったことがわかる。

七五三の隣にはアパート。

朝日新聞の古びた看板に惹かれる。

 

そして路地を進むと、人がやっと一人通れる路地…

緑の苔が陽に照らされて生き生きとしている。途中、路地の隣が駐車場になっているが、昔は建物があったと思われる。抜け道だったのだろう。

今は悲しく赤い提灯がぶら下がっている。そんな成田の花街の残り香…

(訪問日:2020年2月)

 

その後、追加調査をした記事はこちら

【成田・赤線】成田は表参道より新道通りの歴史が濃ゆい?!赤線が存在した花崎町