成田山東門傍の食事処「はまや」。貴重な木造旅館で鰻ランチ -成田27
成田と言えば、鰻…しかし、表参道以外にも鰻をいただける趣深い元旅館のお店がある。
成田山新勝寺の東門傍にある「はまや」である。最近、復活した穴場!古い建物が好きな方にぜひ訪問してほしいです。
成田山東門傍・食事処「はまや」
千葉県成田市田町。成田山新勝寺の東門の目の前にある食事処「はまや」へ。
東門というのが、どこか分からない方も多いかもしれないが、総門を入って仁王門の手前で右手へ進むと「東門」の門がある。
東門から先が成田山新勝寺の東参道。
東参道をたどった記事は以前まとめたので合わせてご覧ください!↓
【東参道】成田山新勝寺の東門から東参道に広がる、田町商店街。通天閣って?-成田⑹
その際に、門前に「旅館はまや」が残っているのを見かけた。木造二階建ての旅館。成田周辺では貴重な木造旅館だ。宿泊料は8千円ほど。
しかし、コロナ禍の影響で休業中…
だったが、2021年夏、食事処として再開していた!!水曜日が定休日?
今回、念願が叶い、「はまや」を利用することが出来て嬉しい。
ランチ!「はまや」で鰻をいただく
”感染予防 個室仕様”とあるように、二階の和室に通された。これならコロナ禍でも安心して過ごせる。
窓からは東参道を眺めることができる。これは良い…
隣の部屋との仕切りは襖のみだが、旅館の頃も鍵などはなく、昔の旅館、いや旅籠屋の面影を顕著に残している。家族連れが昼食を楽しむ声が聞こえてきてにぎやかだった。
ランチのメニューはこちら。御定食の松コース(2530円)から、お手軽な一品料理まで様々。うな重は3520円。かつ丼や親子丼、玉子丼などもある。
注文したのは、うな玉丼(1870円)。漬物・吸い物付き。小鉢もついていた。一口サイズにカットされた鰻と卵の優しい味。美味しい。
うな玉丼はご飯大盛に。
もう一つは、親子丼(990円)。ふわふわの卵が美味しい…
注文してから作るので、料理が到着するまでは少々待つが、趣のある部屋でのんびり待つ時間は幸せの極みでしたね…
エアコンも室内にあるので、1月に訪問したが全く寒くなく。快適にお食事が出来ました。
成田に残る貴重な木造旅館
撮影許可をいただいて、はまやの館内を撮影。
二階は部屋数8部屋ほど。
玄関の正面にあるメインの階段と、奥にもう一つ小さな階段がある。
今は旅館業は休業中のようだが、いつか再開したら宿泊してみたい…
階段を降りると、お手洗いや浴室がある。お手洗いもタイル張りのレトロなまま…今にも泊まれそうなくらい綺麗な状態だった。古い建物を大切にされていて素敵。
赤いタイル張りの床…これは年代物な予感。建物の築年数を聞くのを忘れてしまったが、成田の木造旅館はほとんど残っていないので貴重な存在である。
1階。土間が広がり、板敷きの玄関を上がると正面に階段がある。
時代劇に出てきそうな情緒がある。成田山新勝寺を目指し歩いてきた旅人がここで行李を解く…
帰りにはお土産までいただいてしまった。嬉しい。旅館の建物でごはんをいただけるだけで幸せなのに、温かい気持ちでいっぱいになった。
1月だったので成田山新勝寺の境内には出店が。
成田で鰻、表参道のお店に入る方が多いと思いますが、ゆっくり古い建物で過ごしたい方は「はまや」をおススメします。ぜひ。
(訪問日:2022年1月)
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「昔の人」って、何ということのないモノをよくくれました。いい例が、帰省先のおばあちゃん…。「これ、持って行きなさい」って、あけると、海苔の佃煮が入っていたり(笑)。
でも、そういうのがウレシイのです。そして、これはわたしの経験ですが、古いものを大切にしている人って、たいてい…そのキャラクターではありませんか?
浜屋旅館の人も、明里さんにお土産下さったのですよね…。そうなのですよ、だから、「まだまだ使える古い建造物をドンドン壊していく」ことに、わたしが反対するのも、そういう建造物と一緒に、遠くから来た人に飴玉1つ、タオル1枚を渡すあたたかな心根までもが、根こそぎ放り捨てられるような感じがするからなのです。
浜屋旅館、いい感じです、デートにも使えそうです!
海苔の佃煮は面白いですね笑
確かになくなっていくのは建物だけではないのかもしれませんね。そういう大切な物を記録していきたいです。