習志野「菓匠 ふなよし」老舗和菓子屋の美しい和菓子と外観がお気に入り! -習志野駅⑷
千葉県船橋市の習志野駅で見つけた和菓子屋「菓匠 ふなよし」の和菓子がとても素敵だったため、ぜひ記事で紹介したいと思った。
あまり知名度は高くなさそうだが、隠れた名店。しかも、建物も純和風のつくりで気分が上がる和菓子屋だ。
※2023年12月24日閉店
習志野駅前の和菓子屋
千葉県船橋市。ローカル線の新京成電鉄を乗り、「習志野駅」で降車。ちなみにここは隣接する習志野市ではなく、船橋市なのだが、かつてはこのあたりが習志野原という陸軍の演習場だったことが由来する。
習志野駅から、東へ進み商店街の方へ。ローソンの目の前にあるのが和菓子屋の「ふなよし」だ。
和風な2階建ての建物が老舗の重みを感じさせる。
実は、喫茶店コーナーも以前は営業していたようだが、現在はコロナウイルスの影響か中止している。2017年以前はカレーなどの食事もあったらしい。あんみちアイス、みつあん天といった手作りのポスターだけが残っていた。
とても残念だ。
甘味処の入り口は使われていない。
くまもと菓子博2002で名誉総裁賞に選ばれているらしく、立派な盾が飾られていた。
細部にまでこだわっている建物の飾り。
60年近く前に開業したという和菓子屋。当時は周辺は畑ばかりで商店街も賑わう前だったとか。
旧陸軍の門柱も
建物の横には、コンクリート製の太い柱が残っていた。実はこれ、貴重な陸軍時代の名残。
習志野原に存在した陸軍の境にあった裏門柱がこの1本だけ残っているようだ。ぱっと見、ただのコンクリートにしか見えないが、歴史的価値の高いもの、なはず。少なくとも私はそう思っている。
店名の「ふなよし」にちなんでだろうか、上に船が飾られていた。和菓子屋にこうした船の大きな飾りがあるのは珍しいのではないか。とても立派。そしてレトロなランプは、最近取り壊された玉川旅館にも同じようなものがあった。
下には、大きな木製の車輪が置かれていた。これも何か関係のあるものなのだろうか。
季節の上生菓子
「ふなよし」で目についたのは、季節の上生菓子。1個280円。一つ一つ手作りされており、とても美しいデザイン。日持ちもするらしく、お土産として購入する地元の方が多いそうだ。
夏に購入した上生菓子はこちら。スイカと夏椿。
ひまわりと金魚も購入。
秋バージョン。みかんとアケビ。
上生菓子が好評だったため、お盆の季節にも手土産として購入しようとしたら、午前10時の時点でほとんど売り切れ。朝から購入する方が多かったのか、欲しい上生菓子が買えず…
その分、他の商品も購入。
菓匠 ふなよし
営業時間:9時~19時(月~土)
9時~18時(日・祝)
定休日:水曜日
地域に根差す小さな和菓子屋には、普段感じることができない温かみを感じる。これからも残り続けて欲しいと願いながら記事に納めておこう。
2023年12月24日閉店
2023年10月頃より閉店の情報がありましたが
閉店日が確定しました。今まで本当にありがとうございました。
(訪問日:2020年7月)
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はじめまして。
カフェー建築、花街、赤線地帯、団地に惹かれるものがあり、明里さんのTwitterとブログともにいつも興味深く拝見しています。
Twitterをフォローさせていただいたきっかけが、こちらのふなよしについてのツイートを見つけたことでした。
十数年前になりますが、習志野駅最寄りの高校に通学していたので、お店が今も営業されていると知り、とても懐かしく嬉しかったです。
私が在学中は喫茶コーナーで食事のメニューがありました。
豆腐カレーが美味しかったのをよく覚えています。
もちろんあんみつなどの甘味も!
高校生の頃は上生菓子に興味がなく食べたことがなかったので、
今回の記事を読んで、久しぶりに新京成線に揺られてふなよしに訪れてみようと思いました。
私は現在、こち亀で有名な街に住んでいます。
今はわずかになりましたが、戦後の赤線(青線かな…不勉強ですみません)地帯当時のものとおぼしき建物が残っています。
もし機会がありましたらぜひお越しください。
これからも楽しみにしております。
はじめまして。コメントありがとうございます!!
Twitter、記事を通してこうした貴重なお話を頂けるのは本当に嬉しいですね。豆腐カレーというのがとても気になります!
こち亀で有名な街にも近々行きたいなと思っていたところです!市場にも行きたくて笑
ぜひ知っていることがありましたら些細なことでも教えていただけると嬉しいです~!これからもよろしくお願いいたします。