「成田市下総歴史民俗資料館」消防ポンプ/犬吠埼灯台の煉瓦ブロック -滑河⑸

成田市下総歴史民俗資料館へ。JR滑河駅から徒歩圏内、オートパーラーシオヤの帰りに立ち寄りました。下総の郷土史を学ぶならぜひ。
成田市下総歴史民俗資料館へ
千葉県成田市高岡1500。下総運動公園内にある「成田市下総歴史民俗資料館」へ。前回の記事のつづきで、JR滑河駅からは歩いて15分ほど。

公園の奥、橋を渡った奥にある建物。

平成7年に開館。
旧下総町の町制施行40周年を記念して平成7年に開館し、平成18年3月に新たに成田市の資料館として再出発いたしました。下総地区で出土した考古資料や、民俗資料などを中心に約400点を常設展示しています。また、平成19年度に南羽鳥正福寺遺跡第1地点1号墳の形象埴輪(市指定文化財)や旧大栄町出土の縄文土器などを新たに展示しました。古墳から出土した副葬品や古代の玉作りの復元家屋、江戸時代の高岡陣屋模型などを通して歴史を学び、また、昔の農具や魚具、玩具などを通じて昔の人々の生活を知る、郷土の資料館として多くの市民が活用できるよう心がけています。(成田市ホームページより)
入館料は無料。土足禁止なので、玄関でスリッパに履き替えるのが珍しいなと思った。
玄関には、下総の鬼瓦の展示!滑川川岸で製作されたとある。

館内には復元展示もあり、見ごたえがある。
個人的には、江戸時代の河岸の一覧がまとまっているのが分かりやすくて良かった。また、滑河駅前にあた「大惣製材工場」の法被や前掛け、かつての滑河駅の古写真、貴重なオルガンなどなど。
犬吠埼灯台の煉瓦ブロック
館内だけでなく、外の展示も貴重なものが…

こちらは、犬吠埼灯台、旧官舎等で使われていた煉瓦ブロック。左側は、旧官舎の土台石。
説明看板に詳しく書いてあるが、雨ざらしで大丈夫なのでしょうか…

犬吠埼灯台の煉瓦は、下総町高岡の土を使って作られた煉瓦を使用。こちらは旧官舎で使われていたもので、平成14年に取り壊され、その一部が寄贈されたとある。
また、戦前の手押しポンプ車も。

明治33年(1900)製の手押し消防ポンプ。旧滑河町の「な」の意味?


こちらはホース巻取車。


こちらは明治43年(1910)に製造され、旧滑河消防組で使用。

木製と鉄製、両方の手押しポンプ車が見れて資料的に良かった。
滑河文化財保存展示施設開館のお知らせ
また、私が訪問した後の令和4年1月に「滑河文化財保存展示施設」が開館したという。
滑河小学校の跡地を活用し、令和4年4月1日に滑河文化財保存展示施設がオープンしました。
閉校した下総地区の4小学校(滑河小学校・小御門小学校・名木小学校・高岡小学校)の資料や龍正院の奉納額、また下総歴史民俗資料館にて展示していた下総鬼瓦など、下総地域の歴史がわかる展示をおこなっております。
ぜひ一度足をお運びください。
なんと、滑河観音の隣ではないか…!また再訪しなければ。
廃校を資料館として活用するなんて素敵だなあ。
(訪問日:2022年1月)
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「な組」は土地名から来ているかも?ですが、昔の火消しは集落毎?に班みたいなモノがあって、それぞれ「○組」と名称ありました。時代劇ドラマ、暴れん坊将軍の「め組」は皆さんご存知かと思います。
なので、他にも「○組」があってたまたま「な組」のポンプが残っていた…?という仮説もありそうです。