船橋市中山の歴史探索。旧奉安殿が残る?「本中山子之神社」と昭和初期の中山

船橋市中山の歴史探索。旧奉安殿が残る?「本中山子之神社」と昭和初期の中山

船橋市本中山の歴史散歩へ。今回は旧奉安殿?という情報を聞き、とある神社へ足を運び、そのまま国道14号沿いを探索。かつての中山花街の面影を探しに行きました。

「本中山子之神社」と旧奉安殿?

千葉県船橋市本中山1丁目4−9。国道14号沿いにある「本中山子之神社」へ。

石畳が伸びる参道

向かて左が隣接している妙見八幡社。右が子之神社の社殿である。

子之神社

そう、この社が旧奉安殿ではないかという情オフを見かけて訪問してみたかったのだ。

奉安殿データベース」の千葉県の項に載っている3つのうちの一つ。

旧奉安殿?!

それ以外は、八日市場の天満宮、佐倉市一宮町の三山敬愛会修行場(現在、歴史民俗博物館へ保存)。実は以前紹介した市原市の奉安殿が抜けているが、本中山の奉安殿について詳細はネットには情報が他にない。→市原市中高根に残る”奉安殿”。鶴峯八幡宮傍の旧中高根小学校跡地にて

奉安殿は、戦時中に学校で天皇皇后の写真(御真影)や教育勅語謄本を納めていた建物で全国各地に存在した。もし子之神社の社が奉安殿であるならば、どこか近くの学校で使用されていた奉安殿を再利用したのだろうか。

奉安殿については覚えている方も少ないので、どこまで調べられるか分からないが、もしこの奉安殿についてご存知の方がいましたら教えてください~

境内の裏手
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国道沿いの街並み&吉澤野球博物館

国道14号沿いの街並み。少し駅側へ戻った平田ガラス店の隣に残る木造建築。たばこのショーケースが印象的。

国道14号沿いの旧商家
タバコのホーロー看板も!

スーパーの「アイサダ」の駐車場の看板。創業が1928年とある!昭和3年創業ではないか…

アイサダ

元々は船橋で青果店として創業し、現在は下総中山駅前通りで営業中。

そして悲しいお知らせ。街路灯建替え工事とのこと。

建替え工事

令和4年1月から2月の期間で古い街灯が撤去に。仕方がないが、下総中山駅前のレトロ街灯も無くなってしまった(泣)→ 「こみち通り」まるで宝石!下総中山駅前の昭和レトロな街灯が並ぶ商店街がすき!(撤去)

吉澤野球博物館が船橋西武公民館の隣にある。

吉澤野球博物館

2014年に35年の歴史に幕を閉じたという。→吉澤野球博物館が35年の歴史にピリオド-3月30日に休館へ

 1979(昭和54)年に開館した同館の創設者、吉澤善吉さんが100歳を迎え、「今後も野球の歴史を残していきたい」という気持ちから、船橋市に同博物館を寄贈することになったという。

開館当時は資料を保存するだけの財団法人「吉澤野球資料保存館」だった同館。しかし博物館法により登録博物館となり、2001(平成13)年に財団法人「吉澤野球博物館」と改称、2003(平成15)年には地域文化への貢献も目指し、2階を増築して美術展示室を併設した。美術展示室はもちろん吉澤善吉さんの美術コレクションが基盤となり、財団所蔵の美術品を一般公開している。

船橋市に約4300点もの資料が寄付されたそうだが、船橋アリーナの「吉澤野球博物館資料展示室」に一部資料が展示されている。だが、それはごく一部…

休館に…

膨大な資料は今後どうなるのだろうか。休館前に訪れたかったな。

国道沿いの商店

お米の専門店「藤井商店」。

藤井商店

店頭に木製の看板が展示されているのが気になった。お米マイスターがいるお米屋さんとして、美味しい炊き方のアドバイスもしてくださるそうだ。お米にこだわりがある方におススメしたいお店。

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葛飾湧水群 二子藤の池

そして国道沿いにある、葛飾湧水群 二子藤の池へ。多門寺の向かいにある池だ。

葛飾湧水群 二子藤の池

説明看板に詳しい。昭和初期の鳥瞰図も掲載されていて、歴史好きに優しい看板だ。

説明看板

かつては、この地には溜(ため)が多数あり、いずれも良好な湧き水を誇り、田んぼや生活に密着した存在、そして茶道の水として珍重された名泉もあったそうだ。しかし、昭和40年代に入ってから、都市化により利用価値がなくなり、次第に荒れ果てたり、埋め立てられてしまった。

しかし、平成10年に地元の方々の協力によって復元されたのがこの場所で、旧葛飾地域の特色であった湧き水や溜が連なる「葛飾湧水群」を偲ぶ貴重な史跡とのこと。

多聞寺 向い
溜に水色で着色されている

昭和初期の鳥瞰図、眺めているだけで楽しいな…

京成中山駅周辺
駅前旅館が並ぶ

中山法華経寺の参道からちょっと東、「総武競馬倶楽部」が気になる。競馬場?

総武競馬倶楽部?

こちらは「中山温泉 妙泉閣」。

中山温泉 妙泉閣

温泉付き、割烹旅館といったところだろうか?中山にも花街が、という話を聞いたので引き続き調べたい。

 

(訪問日:2022年2月)

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