宝石になった街灯たちを辿ったら昭和の映画館に出逢った。下総中山駅裏路地 -市川⑻?

宝石になった街灯たちを辿ったら昭和の映画館に出逢った。下総中山駅裏路地 -市川⑻?

千葉県、市川探索シリーズは6回を迎え、京成鬼越駅~下総中山駅まで歩いてきた。とりあえず、今回で一旦市川シリーズは終わりにする。だが既にお気づきの方もいるかもしれないが、下総中山駅は市川市ではなく船橋市なのだ。京成中山駅は、市川市、国道14号線から南が船橋市という複雑な境。どうやら私は勘違いして、お隣の船橋市まで歩いていたらしい。

厳密にいうと間違っているが、下総中山駅周辺の探索も市川探索に入れることにする…

下総中山駅の裏路地

京成中山駅から、中山法華経寺へと向かう参道にも、古い商店などが立ち並んでいるのが、今回は時間がなかったので、次の機会で。今回は、下総中山駅から伸びる中山商店街の裏路地で見つけた通りを紹介しよう。

下総中山駅の北口を歩いて、1つ目の角を東に曲がると、裏路地に飲食店が並んでいた。私はとっさに、この辺りの雰囲気の良さに気づく。

下総中山駅の裏路地

なか山喜代家、戸三銀、二葉鮨…

昭和36年(1961年)の住宅地図を見てみると、同じ場所に3店舗とも存在している。昔は今よりも賑わっていた路地のようだ。

二葉鮨

下総中山駅から、なか山喜代家の手前までの道はマンションになっているが、実は、「丸竹市場」という市場があったらしい。昭和36年の住宅地図で確認できる。それ以外の情報が無いので、どんな様子だったのかわからないのだが、知っている方がいましたら教えてください。

レトロな街灯が残る

路地を北側へ進むと、レトロな街灯が残っていた。路地の周辺は高いマンションが並び、空き地は駐車場になっている。確実に、時代に取り残された街灯たちが、現在も現役で頑張っている。レトロな街灯について、私が好きな出版社である「八角文化会館」の方が「宝石になった街灯」と呼んでいたのが、とても良い響きだと思った。

そして、街灯には近くの店名に記されている。現在もあるのかは不明。

もつ焼き とし

シャンデリアのような、クリアな傘がついている街灯。

レトロな街灯

二葉鮨の方を振り返ってみた。「アイサダ」というスーパーマーケットが表通りにあるのだが、なんと創業が1928年らしい。店舗に書いてあった。昭和36年の住宅地図でも、「相定青果」と載っている。老舗が残っていたことに驚いた。

駅からすぐ近くの路地が渋い

中山映画劇場・コニー劇場

昭和36年の住宅地図を見ていて発見したのだが、映画館らしき建物が2か所、この路地にかつて存在したことがわかった。

・中山映画劇場(小栗原町2-112)
・中山東映コニー劇場(小栗原町2-112)

いつ閉館し、どのような内容を扱う映画館であったのかはわかっていないのだが、気になる。コニーってなんだろう?映画というよりただの劇場かも。

現在、2つとも跡地はマンションになっている。昭和62年の住宅地図を見ると、中山映画劇場の方は「中山ゲームセンター」として営業していたみたいだが、それも今は新しい高層マンションに。まさか、レトロな街灯を追い求めたらかつて存在した映画館にたどり着くとは…引き寄せてくれた街灯に感謝。

周辺では市川駅近くにあった「三松館」という映画館がかなり有名だったらしい。市内最古の映画館として「市川オークラ劇場」と名前を変えて1985年まで営業していた。

レトロな街灯が残る風景から

残っている街灯は、映画館が存在していた時からあるのだとしたら、その当時の面影を残すほとんど唯一の生き残りかもしれない。そんな気持ちで眺めると、風景もまた違って見える。

レトロな街灯と月

下のレトロな街灯は、丸い真珠のような街灯とのセット。かなり珍しくないか?

綺麗!
遠くから

丸い街灯の方は、「共栄会」とある。この路地は「共栄会」と名付けられているのだろう。

共栄会

夕方になって、灯りがついているものもあった。

優しい色

かつて映画館が存在したあたりは、レトロな街灯が多く残っていた。映画館が2軒並んでいたとしたら、その周辺にあったお店は賑わっていたのではないか。

光っている丸い街灯

レトロな街灯が光っているのが珍しく、何枚も撮影してしまった。笑

下から見ると綺麗

あゆみ、と書かれた街灯は光っていなかった。なんだか寂しい。

あゆみ

急ぎ足でバーッと歩いたので、今度はじっくりとこの路地を観察したいと思う。

市川はまだまだ書きたい場所がたくさんある。新しいものと古い物が混合する魅力的な街だ。

 

 

(訪問日:2020年7月)