那珂湊「みなと観光ホテル」最高ランクの老舗旅館。水運で栄えた那珂湊の歴史を感じる -茨城⑵
那珂湊の市場で岩ガキやお寿司を堪能し、その後は建物の探索へ!那珂湊は江戸時代から水運が栄えた街だったため、日本三大遊廓の大洗遊廓やその名残の赤線なども残っていると聞いた。
那珂湊おさかな市場から徒歩圏内で、商店街を目指して歩くことにした。
みなと観光ホテル
那珂湊おさかな市場を漁港と反対側、西側へ行くと旅館見えてきた。「みなと観光ホテル」と松の木の組み合わせが老舗感を漂わせている。
今回の茨城の探索は住宅地図が手に入ってないため、過去との比較ができない。今後、手に入れられるように努力する。

はじめて来たのに何故か懐かしい、そんな思いに浸れる日本の伝統美を取り入れた和風旅館だという。合宿や研修でも利用でき、旬の味覚を楽しむことができる。

駐車場も完備されていて約30台駐車可能。

那珂湊が一大観光地であることがわかる大きな旅館。あんこう料理を食べてみたい。

敷地はとても広いようで、高い塀に囲まれている。

壁にポツンと開かれた裏口。みなと観光ホテルがいつから営業しているのかは定かではない。

追記:那珂湊の旅館について
1949年発行『全国市町村便覧』(全国教育図書)にて那珂湊町の旅館が「全国旅館等級別一覧表」に載っている。(ランク1が最高)
1 みなと観光ホテル
3 高安樓
3 松葉館
なんと、みなと観光ホテルは最高ランクの1。しかも1949年には営業していたことがわかった。創業70年を超える老舗旅館だ。
邸宅
みなと観光ホテルの横は広い道が広がっていた。その途中にある立派な門構えの邸宅。
どんな方が住んでいるのだろう。

春日ホテル
そして、春日ホテル。看板の矢印が指す方向へ。

先ほどとは違い、現代的なビルの春日ホテル。磯料理とワインの宿の春日ホテルは、特に「あんこう鍋」に力を入れているらしい。

ソムリエ厳選の世界のワインが自慢とのこと。
そして近くには蔵。煉瓦でも無さそうな素材だが、これはどういった名称の蔵なのだろうか。

コンクリート製??石蔵?

国道108号線、鯉屋商店
交通量が多い国道108号線(那珂湊大洗線)に突き当たった。

その交差点にある看板建築は「鯉屋商店」。なぜか看板建築の写真を正面から撮影していなかった…素敵なのに。

どうやら、先ほどの蔵は鯉屋商店の所有らしい。
鯉屋商店はたばこ屋さんだが宝くじも販売している。

国産、外国たばこ、手巻き、葉巻、電子タバコ、プルームテック、アイコス、グロー、喫煙具…ととても充実したたばこ屋さん。


今の時代で喫煙具を扱っているたばこ屋って珍しいのではないだろうか…
そしてなんと宝くじは結構当たるらしく、口コミには良い評判ばかり。しかも、オーナー自らコメントに返信をしているという丁寧さは見習いたい。

さのや金物店
鯉屋商店の斜め向かい側にある木造の雰囲気がある建物は、さのや金物店。

さのや金物店は、元々は煙草の製造を行っていたらしい。町の主要産業であったが、明治30年(1897年)の国の専売化により、現在の商売に。

防火用水のコンクリート桶も残っており、一軒だけ空気感が違う。
そして裏手には大きな倉庫ような建物。さのや金物店とは関係の無い場所だと思うが、よく見ると先ほどの蔵の素材を同じではないかと思った。上からトタン板?

緑色の塗装がはがれているようだ。

丸屋乾物店と果物
さらに奥の道へ進むと、木造2階建ての商家が見えてきた。

営業している雰囲気は無いが、1階の扉の上に文字が書いてある。

ちょっと読みづらいのだが、右から読むと「丸屋乾物店」とある。そして電話番号も。昔の電話番号だ。

右側には、「内外果物」とあるので外国製の果物も扱っていたのかしら?

藤屋ホテル
そして「藤屋ホテル」。なんと創業120年を超える老舗らしい。周辺の観光にもぴったりの旅館。

富士屋ホテルの周辺も商店街として栄えていたのか、看板建築もある。

旧町名は御殿町。御殿の由来は、別荘である御殿が存在したからと言われている。

また、調べている中で東日本大震災によって取り壊されたという木内家土蔵が「ふるさと懐古館」として公開されていたことを知った。関東最大級ともいわれる大土蔵の建物は、160年以上の歴史があったが、震災で大きな影響があったという。
現在建物は無く、空き地になっている。

那珂湊は昭和22年(1947年)に約1500戸が焼失した火災があったため、現存する木造建築は少ないとのこと。水戸藩一の経済力を誇ったともされる那珂湊は、歴史的建造物が並ぶ街並みが第二次世界大戦の空襲にも耐え残ったというのにまさか2年後、火災でほとんどなくなってしまうとは…
那珂湊周辺を歩いている感じるほのかな歴史の香り。資料を集めてさらに深堀りしたい町だ。
(訪問日:2020年8月)
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