千葉市市場町「長崎屋カステラ」。戦後、長崎から移住してきた老舗のカステラ店
市場町商栄会にカステラ屋!?千葉市ってカステラが有名だっけ…と気になり、立ち寄ってみることに。
前回紹介した和菓子屋とは違い、口コミも数が多いので地元では隠れ人気店なのかもしれない。
市場町商栄会のカステラ屋
千葉県千葉市中央区市場町4−11。市場町商栄会の南側、角に佇むビルの1階が「カステラ製造本舗長崎屋」である。
長崎屋と書いてあるのですぐわかる。ビルの外観も、カステラのような淡い色合いで良いなと思った。
調べると、ちいき新聞の記事にも紹介されていた。→【千葉市】本格派!全国最高賞受賞の カステラ専門店「長崎屋」
「長崎屋」と亥鼻の歴史を伺う
長崎屋は、創業約70年。現在の店主さんで3代目。比較的若い店主さんがお店のことや街の歴史を教えてくださった。
店名の長崎屋。
長崎でカステラの修行をした祖父が、空襲を避けるために千葉県に移住し、「長崎屋」として開業したのがはじまりとのこと。ショーケースには他にも和菓子が並んでいた。
千葉に移転してきた当初は、カステラというお菓子自体が浸透しておらず、全く売れなかったそうで、「貧乏な生活を送っていた」とも。
そう考えると、千葉市にカステラを広めたパイオニアともいえる存在のお店なのかな。
現在、店舗はビル型になっており、上階で製造しているそうだ。
昔の周辺の写真を見せていただいた。とても貴重な写真!
中央の道路が房総往還で、現在の市場町商栄会。奥の森のような一角が、亥鼻城跡。その手前に煙突が見えるが、銭湯「亥鼻湯」が存在したらしい。店主さんが子供の頃はまだ営業していたと話していた。
下には長崎屋カステラの昔の店舗も。
市場町商栄会は防火建築として建替えが進み現在はビルが並んでいるが、昔は看板建築がたくさん並んでいたことを知り、感動した。なんて美しい装飾なんだろう…写真が残っていて良かった。
街並みは変わっても、変わらないカステラの美味しさがある。
最寄り駅は、千葉都市モノレール「県庁前駅」。千葉駅からは少し離れているが、ぜひ立ち寄ってみて下さい~
裏通りの秋元質店
また、長崎屋カステラの裏通りはかつては繁華街として賑わっていたという話も伺った。カステラやの隣には麻雀店。
現在は駐車場になっていて面影もない…
さらに裏道に入ると質屋「秋元」があるのでその名残かなと思ったり。敷地内にある蔵はトタン板で覆われていて良く見えず残念。
その奥に見えるのは、千葉県庁の建物。
皆さんも近くに訪れた際は、老舗のカステラ店へ立ち寄ってみてください~
(訪問日:2021年7月)
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