「一茶双樹記念館」小林一茶寄寓の地。商家建築と見事な紅葉にうっとり -流山⑷

「一茶双樹記念館」。流山観光では外せない歴史的スポットです。
今回、初めて訪れた場所ですが、紅葉の季節ともあって絶景を一人占め!誰にも邪魔されず、ゆったりとした時間を過ごせる場所です。
流山・天晴通り
千葉県流山市流山6丁目。流山電鉄「流山駅」からの散歩も終盤。万上通りから、「天晴通り」を江戸川沿いに下ってきました。

天晴通り(あっぱれ通り)は、流山街道の裏街道。白みりんブランドの名前からついた名前だそうだ。
昔は賑わっていたのかな。大きな米屋の店舗が見えてきた。

山崎清八商店。ビタワンの看板がレトロだな~

この日は営業していなかったけど、現在も営業しているお店みたい。
ビタワンの看板に見とれていたら、一茶双樹記念館が見えてきた。
一茶双樹記念館(いっさそうじゅきねんかん)
「一茶双樹記念館」は、「小林一茶寄寓の地」として知られている建物。

俳人・小林一茶と、みりん醸造創設者の一人である秋元三左衛門は交友があり、数十回、小林一茶は訪れているという。
有名人が流山のこの場所に、よく訪れていたなんてびっくり。


ちょうど紅葉の季節で、赤い紅葉と古民家が相性抜群!思わず写真に収めたくなる風景だ。

観覧料
一般 110円(個人)
小学生及び中学生 55円(個人)
観覧料を見ると、かなりリーズナブルで驚いた。市民の方が施設を有料で利用できるらしい。とても良心的だな~

一茶双樹記念館のごあんない。そんなに広くはない敷地だが、歴史を今に伝える建造物。ワクワク。

秋元本家
幕末の下総地方の商家建築を再現した「秋元本家」の建物。まず見えたのは「みせ」。現在は流山にちなんだ展示が飾られている。

土間と、2階にも展示室があった。2階は撮影禁止。
左にある事務室で観覧料を払う。お客さんが少ないのか、事務の方も少ない印象だった。

秋元本家を裏側から見ると、こんな感じ。再現とあるので復元したものだろうと思うが、敷地に入るとタイムスリップしたかのような時代錯誤な気分。

一茶庵と双樹亭
奥にあるのが「一茶庵」と「双樹亭」。右に見えるのは庭園入り口の数寄屋門。庭園も自由に入ることができる。

左奥に一茶庵の入り口がある。

右にあるのが双樹亭、奥に見える紅葉の景色が素晴らしいな…

一茶庵に入ると、流山での小林一茶の句が飾られていた。想像していた以上に流山と関わりが深かったのですね。

一茶庵は、茶会や句会など集会で利用されているそうだ。今回は見学していない。
廊下を進むと、双樹亭へ。わ、綺麗…!思わず声が出てしまう。

足元には、ほのかな灯り。誰も観光客がいなかったので静まり返っていた。

双樹亭は、秋元家8代目の祝言に際して新築されたものだそうで、当地に曳屋(元の状態で移動すること)したもの。その際に建築当時の姿に復元したという。

おくのま、なかのま、おちゃのまと続いている。本格的書院造で、3室とも集会などで利用されている。

縁側から眺める庭園。庭園の葉がオレンジ色に紅葉し始めていて、ちょうど良かった。こんな綺麗な風景を一人占めなんて贅沢だな~

縁側で一息。秋なので夕暮れが早かった。30分も滞在できなかったので、ゆっくりしたい方は早めに訪れた方が良いかもしれない。

句碑と庭園
改めて庭園の方へ回ってみる。
小林一茶が流山で読んだ句碑が設置されている。

庭園から見た双樹亭。今年は京都旅行に行けなくてがっかりしていたが、思わぬ素敵なスポットを流山で見つけ、大満足!

まだまだ関東でも知らない場所ってたくさんあるのだな~と実感した。誰もいなかったので、落ち着いて眺めることができるしおススメの場所です。

向かい側には「杜のアトリエ黎明」があったのだが、夕方だったので閉館していた。1日かけて流山を探索するには時間が足りなかったのでまた今度。
(訪問日:2020年11月)
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