【料亭の閉店】太宰治ゆかりの玉川旅館に引き続き船橋「なべ三」も閉店。

【料亭の閉店】太宰治ゆかりの玉川旅館に引き続き船橋「なべ三」も閉店。

「新型コロナ 料亭『なべ三』も閉店 船橋お店グランプリ受賞店」との見出しが出たのは2020年7月。新型コロナウイルスの影響もあり、料亭「なべ三」は6月末に閉店をしたそうだ。船橋では、ほんの2か月程前に太宰治ゆかりの割烹旅館「玉川旅館」が閉店したばかりなのに…

今もなお残る数少ない料亭として、玉川旅館のついでに散策した日が最後になってしまった。

玉川旅館取り壊しの前の取材について↓

太宰治ゆかりの船橋「玉川旅館」いよいよ取り壊し。登録有形文化財玉川旅館、最後の記録

 

料亭「なべ三」

「純和風の料亭建築や、四季折々の花を咲かせる中庭などで知られていた」

そんな文章を見ることになるとは思わず、玉川旅館の閉店を聞いて船橋駅から玉川旅館へと直行した際に、この場所を通りかかった。

割烹 なべ三

千葉県船橋市。
JR総武線、京成線が通る船橋駅から徒歩で5分程。

船橋駅南口の商店街裏側にある割烹なべ三だ。1950年ごろ、「なべ三」として定食屋を始めたのがきっかけという。昭和の船橋駅周辺の写真を見てみると、なべ三の看板を見ることができる。

昭和の写真からも確認できるお店は、発達してしまった都市・船橋において珍しいのではないだろうか。なべ三の周辺も新しい住宅地や飲食店が広がっている。

なべ三の入り口

なべ三の入り口には、木製の看板が掛けられていた。

入り口の扉は閉まったままであったが、看板の灯りがほんのりついているところを見ると、営業しているのだろうか。新型コロナウイルスの影響でひっそりと静まり返っているのかもしれない。

また、扉が閉まっているため、建物全体の雰囲気が掴みにくい。

クリーム色の高い塀が建物を囲んでいる。この通りを進むと、船橋の花街・海神新地へと続く。

いかにも花街らしい雰囲気が漂う。

裏側からなべ三を覗いてみた。
細長い松の木。閉店した後、建物などはどうなるのだろう。玉川旅館のように取り壊しになってしまうのだろうか。

 

玉川旅館、料亭「なべ三」、船橋グランドホテルの閉店…

船橋は玉川旅館が4月に閉店しただけでなく、船橋グランドホテルが8月で閉館。
老舗のおもてなしの場が次々と世代交代をしようとしている。

新型コロナウイルスの影響は、各地に打撃をもたらしているが、一番被害を受けるのは弱い立場にある老舗ではないだろうか。新しい時代への移り変わりは避けられないことではあるが、昔から守り続いてきたものをどのように活用していくのかを今後考えていくべきだと強く思わざるを得ない。

 

(訪問日:2020年5月)