茂原の歴史を探る。「外房の中核都市」を目指していた茂原そごう、野巻戸商店街~千代田通り -茂原⑴

今回は初上陸の「茂原」!外房線も進出していきますよ~
茂原はドムドム目的で降りたのですが、商店街の数も多く、昭和のまま時が止まっているようで…魅力的な建物・商店街を紹介していきます!
茂原の歴史・茂原そごうの変遷と
千葉県茂原市町保、外房線「茂原駅」に到着!

茂原駅の開業は、明治30年(1897)。
房総鉄道(大網ー上総一ノ宮間)の開通時に開業した当時は「もはら」。思ったよりも古い駅だ。
茂原駅前を語る上で欠かせないのが、「茂原駅南口再開発ビル(サンヴェル)」。外房線の高架化にあわせ、茂原市が駅前再開発ビルとしてそごうを誘致。1992年に「茂原そごう」としてオープンするも、2000年に閉店した。「外房の中核都市」を目指していたが…
現在の「南総サンヴェルプラザ」に。
「そごうヒストリー 茂原」という記事にそごうの写真が載っているが、とてもカラフル!
現在は1階にコンビニエンスストア、学習塾、図書館などが入っている。
茂原は企業城下町だった。
一時期は、日立や東芝、パナソニックなど日本の大手メーカーが進出していたが、2000年代に入ってから相次いで撤退。
15個も商店街がある茂原だが、「商店街の砂漠」と表現する人もいるほど、商店街は空洞化している。
茂原と海軍・赤線
第二次世界大戦中、茂原には海軍飛行場が建設された。トンネルのような「掩体壕(えんたいごう)」は茂原には現在10基ほど残っており、日本一の保存数だとおいう。今度見に行かなくては!
茂原と海軍。
軍隊と女性。
遊郭や赤線を調べていると、この関係性は深いと思ってしまう。茂原にも赤線はあったのでは?そう考えるのはいたって普通な流れだろう。
でも、大々的には茂原にそういう話はない。風俗店が多かったとは聞いたことがあるが…
と思い調べていたら、唯一調べている方がいた。いつも各地の赤線を調べている「春は馬車に乗って」さん。
「茂原新地」があったことを細かく記録している。流石だな…私が改めて調べても及ばないので、この方の記事をぜひ読んでみて下さい。
花街から特殊慰安所、赤線へ。茂原駅から東、早野新田の線路脇に存在したというので、今回の探索とは真逆の方向だ。私ももう一度茂原へ行きたくなった。
現在の茂原駅周辺
茂原駅前南口には広いロータリーがある。タクシーおりばの看板だけが時代から取り残されていてすき。


3月に訪れたのだが、「三越 茂原店」は工事中だった。周辺にデパートがないので、ギフトなどを購入するのに欠かせないお店だろう。

駅前は開発されていて、ビルばかり。奥に見えるのは「茂原ステーションホテル」。

「ヤマイチ商店」でレトロな看板を発見!
駅前に古い建物が無くガッカリしていたところ、一本裏道で渋いお店を見つけた。

雑誌・お菓子・雑貨などと書かれている。昭和の商店だろうか。

角のシャッターが降りているところはどんな外観だったのだろう?気になる。

テレホンカード販売店。テレホンカードって今使っている人いるのかなというくらい、見かけなくなったなあ。

店内は暗いけど、お菓子など商品が販売されている感じだった。店員さんは見当たらず。

ロッテの看板。このタイプは、以前船橋市の「廣瀬直船堂」でも見たことがある!

山のマークに一の文字で、「ヤマイチ商店」。皆さんは読めましたか?

大きなコカ・コーラの看板に会えたことが嬉しくて、一緒に記念撮影もしてしまいました!(変わっている大学生ですね)
野巻戸商工会
商店の奥にも古そうな2階建ての建物。

寿司・鰻「太助」。最近まで近くにパチンコ屋「茂原会館」があったから、飲食店も繁盛したのだろうか。パチンコ屋は更地になっていた。

そして、この辺りは「野巻戸商工会」と呼ばれているそうだ。

のまきと?読み方が難しいな…情報も少ないし。
追記:「のまきど」の読み方が正解らしいです!

そうそう、この街灯、途中で曲がっているんですよね。

カクカクしていて面白い。直線だけじゃなくて、こういうタイプもあるのか…
商店を後にし、南方面へ。

薬局「薬の生生堂」は、店内の様子がちらっと覗ける。

これは、若きタモリさん?

お約束のファミリープランもしっかりとある。

角を曲がったもう一つファミリープランが。近距離すぎないか??

比較的交通量の多い道を、東へ進んでみる。

「野巻戸商店会」の一部だけど、営業しているお店がないな~…

完全に人の流れが変わってしまったんだな。古い建物はちらほら残っている。

あまりにも手ごたえを感じなかったので、引き返そう。

千代田通り
駅南口へ通じる「千代田通り」。

普通、駅前の通りって賑わっているイメージだが、茂原駅前は駐車場の敷地も多く、閑散としていた。

初めて降り立った茂原駅南口は、あまりにもお店がなくて驚いた。

駅前は静かだが、古い商店が残っているのは西側ということに気づいた。
駅から離れれば離れるほど、古い商店が残っている。次回からの記事をお楽しみに!
(訪問日:2021年3月)
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野巻戸は「のまきど」と呼びます。ここら辺は水害の被害を何回も受けており、その度に人が減って衰退度が激しいです。
タロー.Gさんコメントありがとうございます!
今回の台風の影響もあったのでしょうか…
正しい読み方も教えてくださり助かりました!