文化財「日本聖公会茂原昇天教会」。昭和初期築の教会建築 -茂原⒀

文化財「日本聖公会茂原昇天教会」。昭和初期築の教会建築 -茂原⒀

茂原にある国登録有形文化財の教会「昇天教会」へ。

裏通りにあるので今まで知らなかったけど、こんな素敵な教会建築が茂原に残っているなんて凄いです!

茂原の国登録有形文化財へ

千葉県茂原市茂原581。前回紹介した商店街「浜町通り」にあるジャノメミシンの看板を目印に左折。住宅街を進む。

浜町通りを曲がる

周辺は閑静な住宅街。奥にひっそりと教会が見えてきた。自然に囲まれていて景観も良いです!

住宅街の奥に

裏通りにあるし、グーグルマップには文化財として書いてないので今まで知らなかった!平成11年に国登録有形文化財に登録されたそうだ。

教会の入り口

門柱も当時のままだろう。看板は新しいが、敷地に入る前から雰囲気があってテンションが上がります…門柱には扉もついている。

古い門柱に興奮
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昭和初期築「日本聖公会茂原昇天教会」

昭和8年(1933)築の「茂原昇天教会」。

茂原昇天教会

千葉県のホームページに概要がまとめられている。

当地区にキリスト教の伝道がはじめられたのは明治30年(1897)のこと。当初は一般住宅に講義所が開かれ、その後、大正14年(1925)に仮正堂及び牧師館が建設、昭和8年(1933)に今の新聖堂が落成した。これを昇天教会と改称し、昭和16年(1941)に茂原昇天教会として現在に至っている。

茂原にキリスト教が伝わったのが明治30年頃。

国登録有形文化財

その後、講義所、仮教会堂を経て現在の建物が完成したのが昭和8年とのこと。千葉県で歴史ある教会建築は、市川市、千葉市、松尾に残っている。

昭和初期の教会建築

木造平屋建、瓦葺で、壁には下見板張を施す。聖堂の両脇に側廊が付かない単廊式の礼拝堂で、上から見ると十字架の下が少し長い形のラテン十字形の輪郭となっている。教会正面の会堂部分は、柱や梁などの骨組みをそのまま外にむき出しにし、その間に石、煉瓦、土を充填して壁とする、ハーフティンバー風に仕上げられている。これは、イギリスで盛んに行われた様式である。玄関ポーチは、断面が正方形と八角形の2本の柱をカップルに立て、端正な玄関を形成している。

玄関の脇の正方形と八角形の柱が並ぶ姿は見事!

端正な玄関

玄関は開いていなかったが、ドアから少し見えたステンドグラスが美しかった。

ステンドグラス

白い下板見張りは程よく経年劣化していて歴史を感じる外観であった。

建物内は開いていなかったので、静かに建物の裏に回ってみる。

建物の裏へ

先ほど見えたステンドグラス…とその下にコンクリート造の重厚な扉が!これの情報は書いてないのでよくわからないが…扉の部分だけ新しくなっている様子。

裏口?

最近、昭和初期につくられたこのようなコンクリート造?の建造物がとても好きでして…この扉もたまらないです…

昭和初期の扉

裏に回る人は少ないのか情報が無いなあ。真ん中にあるのは十字架?デザインも秀逸。

十字架?

また、軒下には鐘?らしきものも。

この日は誰もいなかったので、建物について聞ける人がいなかった。また今度見学させていただきたいな。

 

(訪問日:2021年8月)

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