「まこと屋酒米店」船橋市・三山の地元の方が集まる酒屋で人の温かさを感じた -三山⑶

千葉県船橋市三山9丁目。なぜこんな僻地にいるのかと思えば、三山の商店街を歩いていると地図上で素敵なお店があったから。今回紹介する酒店と、駄菓子屋。
今は静かな住宅街だが、この辺りにも商店街があったようだ。その近くにある「まこと屋酒米店」で温かい体験をしたお話。
まこと屋酒米店
千葉県船橋市、三山の商店街「央町商店街」にあるスーパー「ヤオコー」の横道を進んでいくと、「三山新田児童遊園」のある交差点に出る。
「三山央町商店街」銭湯三山湯跡地~「旅団街道」だった三山の商店街 -三山⑵
そしてさらに住宅街を歩いていくと看板建築のような建物が見える。

2階建ての大きなお店。これは良い雰囲気だな~わくわく。

米穀、和洋酒と書いてある。「まこと屋酒米店」というお店らしい。

たばこと塩のホーロー看板が並べられている。店頭前にはベンチもあり、活気がありそう。

喫煙所になっているみたい。商店とかは見かけるけど、ここまで充実している外観はめったにない。

たばこの赤い文字がレトロで可愛い。とても好み。余談だが、右にあるパイプのイラストがお店によって違うので注目してる。

奥にもホーロー看板が残ってた。

酒屋&駄菓子屋
恐る恐る店内に入ってみた。平日の夕方、地域の方で賑わっていたので入りづらかったけど…
店内には想像以上のお酒が並んでいた。そして正面には色とりどりの駄菓子が陳列されていた。駄菓子屋としても機能しているみたい。

とりあえず私は駄菓子を購入することにした。店内は賑わっているので初来店の人はちょっと気まずい。どうしよう、と思っていたらお客さんが気さくに話しかけてきた。
流れで私も、地域の輪の中に入れてくださった。

店内には様々な写真やポスターが展示されていて、この場所が地域のコミュニティになっていることがわかる。

年季の入った店内。このお店の歴史、周辺の地域が気になった。

地元の方と談義
完全なよそ者な私だったが、若い人が珍しいのか、椅子に誘われた。
そして寒い日だったので、甘酒をごちそうしてくださった。ストーブの上で温められた甘酒、こんなに温かい飲み物は初めて頂く…

どうやら、三山に住む方々が集まっているみたい。男性も女性も、とても楽しそう。居酒屋などのお店も少ないので、この場所が居酒屋のようなコミュニケーションをとる場所になっているらしい。
このお店は昭和40代頃に建てられたという、まこと屋酒米店。この辺りには多くのお店があったそうだが、残るお店は少なくなってしまった。このお店も一度閉店する予定だったそうだが、地元の方からの要望で営業を続けているのだとか…

近くにマルエツの新店舗ができるそうで、もしかしたら閉店するかもしれないと話していた。
なんだろう、こんなにも心温まる時間って。上手く言葉に表せないけど、インターネットがどれだけ発達しても、人と人のコミュニケーションって一番好きだなって感じた。昭和のコミュニティがこの場所にはまだ残っていた。またおいでね、って初対面の私にも優しくしてくれる人たち。
木曜日が定休日。地域の方が集まるのは夕方以降。
元気にしてるかなあ。行きづらい場所だけど、また行きたい。
(訪問日:2020年11月)
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