稔台駅前通り商店会。「かっぱ横丁」旧道から飲み屋街へ ーみのり台⑴

「みのり台駅」。比較的ローカルな鉄道・新京成線の中でも知名度はそんなに高くないであろう駅だと思っていたが、駅周辺にはいくつもの商店街や横丁があり、この駅が只者ではないことを知った。
新京成線「みのり台駅」
千葉県松戸市松戸新田575ー19。新京成線「みのり台駅」へ到着。
みのり台は漢字表記すると「稔台」。たくさんの食べ物が実るように祈りを込めて命名されたという。開業は、昭和30年(1955)。

あれ、壁画が無くなっている…綺麗になった?
2020年4月。実は1年前に同じ場所を訪れていたのだが、その際に駅舎で見かけた壁画。

大縄跳びをしている子供たちのカラフルな壁画だった。老朽化で撤去されたのかな…とても素敵だったので残念である。
稔台駅前通り商店会
みのり台の北側には、「稔台駅前通り商店会」が広がっている。

新しいお店だけでなく、古くからのお店も健在。

商店街の北側には以前取り上げた「松戸ヘルスランド」が存在する。その周辺の飲み屋街の雰囲気が昭和感満載でお気に入り。

「ふれあいの街」と街灯に記載されている。なんだかツリーみたいな街灯で面白い。

みのり台の飲み屋街「かっぱ横丁」
みのり台駅に戻り、今度は駅の向かい側にある細い道へ。


線路沿い、手作り豆腐店「中村屋」が営業中だった。

看板は新しいが、佇まいが渋くて最高だな~こういう豆腐店が今も残っていることが嬉しい。

そして、線路沿いに目を向けると、なんだか気になる看板が…

「かっぱ横丁」??
道路の端にポツンと立っている。どこが横丁なんだ?すぐに理解できなくて戸惑った。

調べたら、この看板を進んだ当たりが飲み屋街になっているらしい。が、情報が全然ない。注目している人が少なそうだ。

不安になりながら歩くと、左手に古い建物が見えてきた。

真ん中は「正華」とあるので中華料理屋?

かっぱ横丁って看板が出ているのだから、昔は相当賑わっていたのではないかと思うのだが…

おお、飲み屋街の雰囲気が出てきた。建物と建物の間に細い裏路地があるよ~

レトロな美容室がすき
飲み屋街の一角に佇む、レトロな美容室の建物。

昔の美容室にあった装飾ってなんでこんなに素敵なんだろう?自然と惹きつけられてしまう。

入り口にある昭和ガラスも美しいな~

2011年の時点ですでに閉業している雰囲気だった。直感的に好きだ!と思える建物は珍しいので何枚も撮影してしまった。

建物の裏に「寿」と書いてある。寿理容室か~素敵な名前だ。

かっぱ横丁の裏路地へ
美容室の隣、空き地になっているのが気になった。飲み屋街、取り壊されているのかな…

2011年のストリートビュー
やっぱり…明らかに古い木造の建物が。調べたら2020年時点では残っていたみたい。つい最近更地になったのか…遅かった。奥に並んでいた居酒屋や小料理の建物も解体された模様。
先ほどの美容室とスナックの裏路地へ。

建物の痕跡は一切ないな…今は看板がないが、奥の右手に見える建物は質屋「いづみや」だったようだ。質屋があるってことは飲み屋街が賑わっていた証。

かろうじて美容室のカーブが昭和な雰囲気だけど、いつまで残っているかな~

線路沿いの道へ。反対側に商店街が見える。

マンションの壁に時計とイラスト?が残っていて何だか違和感を覚えた。

2009年のストリートビューに、ビジオ販売オーとコーナー「サトーピア」と見えることから、その名残だろう。
こういう雑多な怪しい雰囲気のお店、今は無いな…ビデオ自動販売機って絶滅危惧種だな。
植木鉢センター?とても古そうだ。

銭湯「武蔵湯」は閉業?
そして、踏切近くに銭湯「武蔵湯」と書いてある建物が!

銭湯があるなんて知らなかった。

本日臨時休業のお知らせは、一体いつのものなのだろうか。調べたら臨時休業のまま閉店になったようだ。

建物は比較的綺麗だし、今にも銭湯として営業しそうな雰囲気なだけに気になる。

鮮魚街道として古くからの道
かっぱ横丁と呼ばれるこの飲み屋街は、古くから「鮮魚(なま)街道」として利用されてきた旧道だとわかった。

鮮魚街道は、江戸時代に銚子でとれた魚を運んでいた陸のルートで、私もいつか全部辿りたいと思っている。

昔は両サイドにお店が並んでいたのだろう。

鮮魚街道からかっぱ横丁へ。次は何になるのだろう。
名もなき道になる前に、今の記録を残しておきたい。
(訪問日:2021年4月)
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