実籾「ほたる野商店会」八千代デパート・300年の歴史を持つ商店に出会う -実籾⑸
京成実籾駅の南口の通りは、「実籾ほたる野商店会」。習志野市最後の田んぼがある地域が「ほたる野」と呼ばれているためだ。
北口と違い、店舗の数は少なく見えるが、昔の面影を探すと濃い歴史が残っていた!
京成実籾駅
千葉県習志野市実籾3丁目。京成本線「実籾駅」南口へ。
踏切を渡ると、線路沿いに細い道があり気になった。
屋根がついた店舗のような建物がある。2010年のストリートビューを見ても営業していない。一体何だったのだろう?
実籾駅は、平成8年(1996)に橋上駅舎が完成している。もしかしたらそれ以前の駅に関係するものかもしれない。
あまりよくわからなかったので、知っている方がいたら教えてください。
実籾ほたる野商店会
駅南側は2006年に拡幅工事が完了し、駅前はとても綺麗になっている。
南口からまっすぐ伸びる商店街は「実籾ほたる野商店会」。
「ほたる野」とは、駅から徒歩10分のところにある里山。習志野市最後の田んぼが広がっている。習志野市の実籾自然保護区に指定。
実籾駅周辺も、昔は蛍が飛ぶほど田んぼが広がっていたらしい。今は見る影も無いが…
駅前は飲食店が並んでいる。
整備された広場。以前はどんな様子だったのだろう。
ほたる野商店会は、新しい建物が多い。拡幅工事の際に建替えが進んだのだろうか。
和風な建物は、元々は寿司屋とかだったのかな。
八千代デパート跡地
実籾駅周辺の古い情報を集めていたら、「八千代デパート」という場所があったと教えていただいた。3丁目、現在の黒いビルの場所だ。
以前紹介した、ゴールドショップができる前の話。初期は1階だけが店舗だったが、のちに2階も店舗に。しかしその後すぐに閉店したようだ。3階は住居。
八千代デパートの管理会社は、八千代台駅西側にあった「八千代デパート」(現在アピアビル)と同じ会社だそうだ。
確かに、デパート名が同じ…(実籾なのに八千代って変だよなと思っていた。)
2010年頃のストリートビューでは茶色いビルだ。改装前かな?
アウトレットショップだったようだ。
地元の方でしか知らないような、マニアックな情報を提供していただいて本当に面白い。様々な人の記憶を頼りに記事を書いている。
時田商店の300年の歴史?
向かい側はトキタ産業株式会社の建物。
ほたる野商店会は、用事が無い限り歩く人も少ないのでは。ここから徒歩15分くらいで実籾本郷公園へたどり着く。
交差点へ。ここを右に行くと、公園なのでぜひ。古民家「旧鴇田家住宅」も必見!
先ほどの時田産業株式会社の建物の裏手に、ひっそりと商店が営業していた。
地図に載っていないので、知らなかったら入ろうと思わないと思う。偶然表通りから看板が見えたので入ることにした。
扉に、紅茶シフォンやパンのチラシが。パン屋なのかな?気になる…
店内は商店だが、パンも自家製で販売しているそうだ。え~すごい!情報ないから、地元の人が通っているのかな~
紅茶シフォン、購入したけどふわふわでとても美味しかった!パン屋としても営業できるのでは?と思ってしまった。
創業を尋ねると、「300年くらいかな~」と。え、300年?
ご先祖は、先ほどの大きな交差点の角で商店を開業。東金街道沿いで江戸時代から現在に至るまでつづく家柄のようだ。
もうお気づきの方もいるだろうが、実籾本郷公園の古民家「鴇田家(ときたけ)」とも関係性があるという。鴇田家は東金街道から移築している。実籾村の名主をつとめた家だ。
大々的に告知はしていないが、現在もひっそりと営業をつづけているとはびっくり。
(訪問日:2021年1月)
-
前の記事
「実籾駅前通り&コミュニティロード」実籾銭湯・共栄マーケットの存在を知る -実籾⑷ 2021.05.23
-
次の記事
実籾「ポッポラーメン」地元の人で賑わう中華料理屋に誘われて -実籾⑹ 2021.05.24
2枚目の写真は、京成フラワーという店名の花屋でした。
うすら覚えですが90年代は2枚目の写真のあたりに
クレープ屋があった記憶があります。