コトノ珈琲(旧大島屋旅館)|江戸時代創業、昭和初期の旅館建築がオシャレカフェに -久留里⑽
久留里の「コトノ珈琲」は、旧大島屋旅館を改装した古民家カフェとして若い方々にも人気がある。
老舗旅館からカフェに。美味しいスイーツとドリンク、久留里の歴史散策途中にぴったりです!
久留里 古民家カフェ「コトノ珈琲」
千葉県君津市久留里市場177。久留里城の麓、城下町通りにある「コトノ珈琲」。久留里の丁字路正面に建つその姿は旧大島屋旅館の建物をそのまま利用している。
暖簾と看板、外観からお洒落なカフェだ。
ガラス戸は旧大島屋旅館の名がそのまま残っていて素敵。
店内に入ると土間があり、左手で注文、靴を脱いで店内へ上がる。
ショーケースにスイーツが並んでいるが休日の夕方だったので品切れも多かった。気になる方はお早めに!
広々とした店内。テーブル席で隣との感覚も広いのでゆっくりすることができた。
注文したのは、
梅サイダー・自家製コーラ・自家製キャラメル。
左が自家製コーラなのだが透明で驚き。後引く大人なコーラだった。
次回はスイーツ系注文したい。
コトノ珈琲については公式Instagramで最新情報を見ることが出来る。チーズケーキ、シュークリーム、うどん…どれも美味しそう。
また、多くのメディアが取材しているので私がカフェとして紹介するまでも無く有名店だと思う。以前は「たい焼き春」というお店だったそうで、再び建物が活用されることは嬉しい。
駐車場は無いが、久留里駅前の無料駐車場に停めることが出来るので、久留里散策と合わせていかがでしょうか?
久留里線~久留里の歴史を感じる街並みを散歩!「久留里商店街」へ -久留里⑴
旧大島屋旅館 建物と歴史
私が注目したいのは、旧大島屋旅館の歴史。
江戸時代から昭和40年代まで商人宿として営業していた商人宿だそうです。ガラス戸には「割烹旅館」とある。
入口には風俗営業(料理店)の鑑札が残る。近くに見番もあったことが確認できている。久留里の花街の歴史はまだ情報が少ないので調べたいな。
『集落・町並 ー千葉県集落・町並実態調査報告書ー』によると建物は昭和9年築。
主屋は間口4間半、奥行3間、2階建、切妻造、浅瓦葺、背後には奥行3間半の平屋が続く。
主屋一階は現在カフェとして利用されている。
2階はこれから整備するとのことだったので期待大。以前のカフェ営業の際は二階が特に反響があったそう。木製の廊下、そのまま残っており中庭が見渡せるようだ。
お手洗いは主屋から廊下を突き進んだ奥。
驚いたのは、お手洗いの前にある窓の色ガラス?!ハイカラすぎる!
ガラスの質を見たところ古そうだが後付けの可能性もあるのだろうか。
また、主屋から奥は見た感じ、旅館時代の雰囲気がそのままで手洗い場や浴室、鏡等が歴史を伝えていた。運営が大変だとは思うが、今後、ゲストハウス等に再生してもらえると気軽に久留里に出かけられるので助かるな~と思ったり。山徳旅館も休業中なので…汗
(訪問日:2022年8月)
-
前の記事
まちなみ|久留里のかき氷店.明治中期の商家で営む昭和レトロなかき氷機 -久留里⑼ 2024.01.09
-
次の記事
広木堂本店|久留里駅近くの和菓子店で”三万石もなか”をお土産に購入 -久留里⑾ 2024.01.11
コメントを書く