酒ミュージアム|久留里駅前の大谷石製旧農協倉庫をリノベ -久留里⑸

JR久留里駅前の観光案内所がパワーアップ!8つの酒蔵の試飲ができるともあり、日本酒好き大歓喜な観光スポットができましたね~
久留里線廃止問題もあるので是非興味がある方は電車で久留里行ってみてくださいね!
久留里駅前「酒ミュージアム」オープン
千葉県君津市久留里市場195−4。JR久留里線「久留里駅」。以前ブログ記事でも書いたことがあるが、今回は初めて降りる母と夏の訪問。
久留里と言えば、名水。駅前には地下600mからの水を自由に汲むことができる広場がある。

千葉県で唯一、「平成の名水百選」にも選ばれているんだそう。上総掘りとも関係が深い。そういえば、久留里城址にある君津市郷土資料館で上総堀りに詳しい方がいらっしゃったな~
久留里にある井戸は、君津市が発祥地と言われる「上総掘り」によって掘られている。上総掘りの用具は重要有形民俗文化財(上総博物館)に、技術は重要無形民俗文化財(上総掘り技術伝承研究会:袖ケ浦市)に指定されている。(平成の名水百選より)
駅前以外にも自噴井戸が街中に。もちろん飲用水として、さらに酒造にも大きな影響を与えている。
久留里で現存している酒蔵は4軒。廃業している酒蔵が多い中、この地域だけで4軒も残っているのは名水の街だからだろうか。酒蔵については後ほどの記事で。
そして、広場に隣接した石造りの蔵。以前は観光案内所だったが…

2022年10月1日、「生きた水久留里 酒ミュージアム」としてリニューアルオープンしたらしい。私が訪問したのは2022年8月だったのでオープンする前だった。
現在は、上総地区(富津・君津市)にある8軒の酒蔵の日本酒を試飲することができるとか!
地酒の試飲は、おちょこ1杯200円です。また、3杯(600円)を飲むと、久留里の名水ペットボトルを1本プレゼントします。
実際に各地の酒蔵を訪問するのは距離があるので難しいが、ここでなら8軒制覇も夢じゃない…?!

訪問時は試飲開始前だったのでまた今度行こう~~!

大谷石でつくられた旧農協倉庫
そして古い建物好きとしては、酒ミュージアムの建造物も気になる!館内に詳しい説明パネルが展示されていることが有難い…!

久留里の歴史をものがたる「大谷石倉庫(旧農協倉庫)」とのこと。
物資の集積地であった久留里の様子を物語る建物です。平成21年、屋根を支える「トラス」の小屋組みや、大谷石の外観の趣を継承して移築され、観光交流センターとして生まれ変わりました。建て替え前は農協の倉庫として使われていて、内部にびっしりと「荷摺り板」がめぐらされていました。(上のパネルより)
平成21年に移築。さらに詳しい歴史の説明は以下のパネルに。
久留里市場、小櫃川の河川交通を背景に周辺地域の薪炭・木材・農作物など物資の集積地として賑わった街。その後、大正元年に久留里線が開通すると久留里駅前に倉庫が整備され、米を貯蔵していた蔵はパネル作成当時は3つ残っていたそう。
後ほど紹介する一軒と、もう一つは「マル通の倉庫」。洋館が隣接した倉庫だったが現在は解体されている。

「酒のミュージアム」としてオープンした倉庫は、昭和31年に建てられたもの。道路側には農協のマークが現在も残っているが見逃した。

旧農協倉庫で試飲、良い雰囲気に酔いが早く回りそうな気も。久留里に行くきっかけになりそうだ。
久留里町信販購利組合倉庫
そしてもう一つの倉庫。酒のミュージアムの斜め向かいあたり。

説明パネルによると、「マルシン倉庫と呼ばれた、もう一つの農協倉庫(現清水屋倉庫)」とのこと。
正面には右読みで「久留里町信販購利組合倉庫」とある。久留里町が上総町と合併したのが昭和29年。先ほどの倉庫と年代としては近い。

清水屋は、駅前通りにある商店。シャッターは通常降りていて現在も倉庫として使用されている様子。
3軒のうち解体となったもう一軒、マル通の倉庫は駅前の交差点の北側に存在したと思われる。現在駐車場。
かろうじて2012年のストリートビューに映っている。
日通の事務所、昔は各地の駅前に存在したと思うが現存している例は千葉県内でもあまり見たことが無い気がする…
10年前まで残っていたのかあとしみじみ。
(訪問日:2022年8月)
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