まちなみ|久留里のかき氷店.明治中期の商家で営む昭和レトロなかき氷機 -久留里⑼

久留里でかき氷を食べるなら「まちなみ」さんへ!知る人ぞ知る古民家のかき氷店です。
レトロなかき氷機を間近で見学できます。
久留里のかき氷店「まちなみ」
千葉県君津市久留里市場145。久留里街道沿いに面した古民家の前に「かき氷」の旗が目印!「まちなみ」さんへ。

「房総タウン」さんによると、一年中かき氷を楽しめるそうです!私が訪問した日は真夏だったのでこの日二つ目のかき氷…

かき氷、一杯200円!良心的な価格で嬉しい。

メニューも想像以上に豊富で、白雪やプリン、といった変わったメニューもある。
その日いらっしゃったお爺さんにかき氷を注文。電動式の昔ながらのかき氷機から聞こえる音から風情を感じる。夏だ…

ピーチとプリン味のかき氷。

なんと店内でイートインできるだけでなく、奥の座敷でゆっくりといただきました。
美しく整備された中庭を眺めながらのかき氷。エアコンは無くても風通しが良いのです。最高です~
これは、今流行の古民家カフェですね!その後、若い方々も次々と来店していました。
まるで博物館のような本物のレトロな店内
そしてこちらの店舗は、明治中期頃の建物。ショーケースには古い看板や昔のかき氷機が30台以上保管されていて、まるで博物館のよう!!

こんなに揃っている所は初めて見ました…
私も見かけては記録しているけれど、こんなにデザインが豊富だったとは。戦時色を感じるものもあり見ていて飽きない。
そして、かき氷、かき氷機だけでなく建物も魅力的。
店主に話を伺うと、元呉服商で400年前に大多喜に来た歴史ある家柄らしい。
かき氷機は趣味で集めているらしく、修理も自前だとか…凄い。
昔の久留里についても少し伺った。大多喜は何でも揃う街で、近隣からも買い求めに来る人がいたほど賑わっていた。現在は古いだけで何もないよ~と…
久留里の空襲については、「B29が要らなくなった荷物を落としていった・小櫃にB29が落下し皆で見に行ったなあ」と貴重なお話を伺えた。その他、久留里の花街やカフェーについても知りたいことが分かり、地元の方への聞き取りの重要性を改めて実感した。
(訪問日:2022年8月)
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以前も久留里の記事にコメントした、久留里の出身者です。
今回も一連の記事、興味深く拝読しました。おそらく日帰りの滞在でよくここまで取材できたものだと、感心しました。また元固屋のことなど、よく調べてありますね。
現在、私は久留里を離れていますが、今回の一連の記事のうち、この「まちなみ」の内容に驚きました。何故ならこの場所はかつて私の幼馴染みが住んでいましたが、当時と全く違う商売が営まれていることを知ったからです。
「まちなみ」の場所は少なくとも昭和の終わり頃迄はスポーツ用品店で、一般的なスポーツ用品の他、学校指定の体操服も扱っていました。当時はかき氷は売っていませんでした。
当時この店を経営していたKさん、つまり私の幼馴染みの父親ですが、ずいぶん前に病でお亡くなりになられました。その後、店を畳んだであろうことは予想していましたが、店を売って何処かに越してしまったのでしょう。
その後、現在の店主が買い取って店舗をほぼ居抜きの状態でかき氷屋として使っているのでしょう。外観や床のタイルは当時のままです。
今の店主は大多喜から来られた方、だそうですが、空襲を知っているとすると、相当な高齢で当時から久留里に住んでいたとも考えられますが、Kさんの縁者なのでしょうか。苗字はKで始まる方でしたか?気になります。
余談ですがこの店の隣の造り酒屋を営んでいる兄弟のひとりも、幼馴染みです。
更に今回は訪問していないようですが、別の造り酒屋の娘さんも幼馴染みでした。