「小金宿」江戸時代に賑わった宿場町の裏に旅館「小金家旅館」 -北小金⑵
「小金宿」千葉県松戸市小金に存在した宿場町。1キロほどの範囲に広がっていた宿場町は、現在もその名残を少し残しており街歩きをする人もいるという。
気になっていたので初訪問してみた。
小金宿
常磐線「北小金駅」にて降車。南口を降りてまっすぐ進むと旧水戸街道にあたる。
かつてこのあたりで分岐し、東側へ伸びていたそうだ。
分岐地点には石碑が3つほど残っている。道路ギリギリに建っているので、写真が撮りづらい…
小金宿の説明看板も丁寧に設置されているので歴史好きには助かる。
小金宿は次の我孫子宿と手前の松戸宿など、公用旅行者の求めに応じて人足と馬を出し、また本陣・脇本陣を設けて公用旅行者の休憩・宿泊の役目を負っていた。こうした負担の一方、周辺の農村には許されなかった特権が与えられた。一般の旅行者の宿泊(旅籠屋)や、公用のない時に人足・馬で旅行者・荷物を運び駄賃を得ること、宿内での商業・飲食店の営業許可など、経済活動の特権である。そのため、小金宿は江戸時代に発展した。(一部引用)
水戸徳川家の専用の旅館が存在するなど旅館も多かった小金宿。
現在も街灯に「小金宿」と描かれていて整備されている。
この日は時間が厳しくて行けなかったが、さらに南へ進むと「玉屋」という旅籠の建物が残っているそうだ。
江戸時代末期に建てられ、現在は民家となっている。外観だけでも今度みたいな。
「小金家・旅館」小金宿通り裏道
小金宿通りを少し歩いてみる。新しい建物が多い印象。
一面ガラス張りの建物。商店かな?
うっすらと「今井商店」と書かれている。
地図を眺めていると裏道に旅館があるのを見つけた。ちょっと行ってみよう。
住宅街が広がっている。一本、丸くて大きな木があるが気になるな。
こんなところに旅館があるのかと思い左折すると、旅館の看板が。
「小金家旅館」
外観は普通の住宅に見える。
タウンページに情報が載っている。ビジネス、観光に最適な旅館。
小金宿の名残を感じれるような場所。
果たしていつから営業しているのだろう。
小金宿。
江戸時代から賑わっていた宿場町は、静かな街になっているが旅館が在りし日の面影を残しているような気がした。旅人をいまも迎えている。
(訪問日:2020年11月)
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